アセビ(馬酔木)の花言葉と由来|色別の意味や英語名・誕生花も紹介

2020 11/25
アセビ(馬酔木)の花言葉と由来|色別の意味や英語名・誕生花も紹介

日本では古来から愛されているアセビの花をどこかで見かけてことがある人も多いと思います。可愛らしい見た目とは裏腹に、実は毒を持っているアセビはどのような花言葉を持っているのでしょうか。花名の由来などの豆知識も合わせて紹介します。

目次

アセビ(馬酔木)の花言葉と由来

アセビ(馬酔木)の花言葉と由来

アセビにはどのような花言葉が存在するのでしょうか?

アセビ全般の花言葉

アセビの花言葉は「犠牲」「献身」「純粋な心」「あなたと二人で旅をしましょう」です。

アセビ(馬酔木)の花言葉の由来

それぞれの花言葉の由来を見ていきましょう。

「犠牲」「献身」はギリシャ神話に由来する

アセビの英名はJapanese Andromedaで、これはアセビの花が西洋にもともと存在したandromedaという花に似ていることから名付けられました。日本ではアセビの英名がJapanese Andromedaであったことから、あるギリシャ神話に登場するアンドロメダ(Andromeda)という美しい王女の勇気ある行動に由来してつけられたといいます。

神話の詳細は以下の通りです。

エチオピアの王女アンドロメダは並外れた美貌の持ち主で、それは彼女の母であるカシオペアの娘自慢が止まらなくなるほどでした。

ある日、アンドロメダはいつものように娘自慢をしていると、勢い余って「アンドロメダのほうがネレイドより美しい」と発言してしまいます。

ネレイドとは海神ポセイドンの妖精たちのことで、ポセイドンはカシオペアの発言を許せず、エチオピアにケートスというクジラの化け物を向かわせました。エチオピア国王は国を守るために自慢の娘であったアンドロメダを生贄に差し出します。

海岸に繋がれていたアンドロメダをケートスが襲おうとしたとき、勇者ペルセウスがペガサスに乗って偶然にも通りがかります。そして、見事アンドロメダを救出。

その後アンドロメダとペルセウスは結婚しました。

「純粋な心」は花の色に由来する

アセビはピンクや白といったピュアな色の花を咲かせます。このアセビのピュアで純粋な花の色合いから「純粋な心」という花言葉がつけられました。

「あなたと二人で旅をしましょう」は咲く時期に由来する

この花言葉の由来には諸説あります。一説にはアセビが春に咲く花であるため、春の「どこかにお出かけしたいな」という旅心がアセビを見ていると湧いてくることに由来しているといいます。

他には、上記で紹介したアンドロメダとペルセウスの幸せな未来を表現してつけられたともいわれています。

「危険」は毒に由来する

アセビにはアセボトキシンという毒があり、アセビの漢字表記「馬酔木」にも由来するように、馬がその葉っぱを口にしてしまうと酔ったような状態になってしまうほどといわれています。

そんなアセビの有毒性を持つ特徴に由来してこの花言葉がつけられました。

アセビ(馬酔木)の花名(和名・英名)と由来

アセビ(馬酔木)の花名(和名・英名)と由来

アセビには和名と英名それぞれに由来が存在します。

アセビの和名(漢字)とその由来

アセビは「馬酔木」と漢字で表記されます。

これはアセビがもつ「アセボトキシン」と呼ばれる有毒成分にもとづいており、家畜などの馬がえさと間違えて食べてしまうと、神経が麻痺して酔っ払ったような状態になるほどだといいます。この特性は昆虫や動物を寄せ付けないため、動物たちの食料となる植物が少ない冬でもアセビは食べられることなく生き残り、春になると綺麗な花を咲かせるのです。

アセビの英名とその由来

アセビは英語で“Japanese Andromeda”と呼ばれるのが一般的です。これは英名「andromeda」、日本語で「ヒメシャクナゲ」と呼ばれる花にアセビが似ていたことから、「日本のAndromeda」といった意味でつけられました。

また”Lily of the valley bush“という別の英名もあります。”Lily of the valley” は英語で「鈴蘭(スズラン)」を、”Bush”は「低木」意味します。すなわち、この英名は直訳すると「低木の鈴蘭」です。これはアセビの花が鈴蘭に似ているためつけられた名前だとされています。

アセビの学名とその由来

アセビの学名は「Pieris(ピエリス)」です。


これは、ギリシャ神話の芸術、哲学、天文などの知的活動の女神の名前が「ピエリス」であったことに由来します。どのようなストーリーが背景にあるのかは不明です。

日本とアセビ(馬酔木)の歴史

日本とアセビ(馬酔木)の歴史

アセビは万葉集でも詠まれてきたほど、日本では古くから愛されてきた植物です。また万葉集以外にも、日本の文化的な活動である生垣や盆栽として昔から楽しまれてきました。このようにアセビは日本人にとって非常にゆかりのある花なのです。

万葉集で詠まれたアセビ

万葉集では、10首の詩にアセビが登場します。ここでは、その中でも作者がわかっている詩を3つ紹介します。

  • 磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに(大伯皇女)
  • をしの住む君がこの山斎今日見れば馬酔木の花も咲きにけるかも(三形王)
  • 池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入れな(大伴家持)

中学校や高校の古文で勉強した覚えがある人もいるかと思います。アセビは、昔の日本人の心を動かして詩をかかせるほど風情のある植物だったのですね。

誕生花がアセビ(馬酔木)なのは何日?

誕生花がアセビ(馬酔木)なのは何日?

馬酔木(アセビ)は3月9日の誕生花です。

アセビ(馬酔木)の基本情報

アセビ(馬酔木)の基本情報

アセビの基本情報は以下の通りです。

科・属アセビ科・ツツジ属 
和名馬酔木(アセビ)
英名(Japanese) andromeda
学名Pieris japonica
花色白・ピンク
原産地日本・中国・台湾
開花期2月~4月

アセビ(馬酔木)の特徴

アセビの特徴

アセビは日本古来から各地で自生するツツジ科の常緑低木です。園芸としてだけでなく、公園や街路樹としても利用されます。これらの用途で育てられるアセビはきちんと手入れされていますが、山などで自生しているものは大きく枝が暴れたようになっている場合もあります。成長は比較的緩やかで、日陰にも強いため育てやすいとされています。

春になると壺状の小さい花を、房状に咲かせます。色は白以外にも薄い赤っぽいピンクのような種類があり、顔を近づけるとほのかに香りがするのが特徴です。

アセビには全体的に毒性があり、動物や昆虫などが口に含んでしまうと神経麻痺をおこしてしまうのも特徴です。この有毒成分は、植物を食い散らかすで有名な奈良公園の鹿でも食べないといいます。そのため奈良公園では、春になると様々なところで大きなアセビの木が花を咲かせます。ペットを飼っていて庭にアセビを植える場合は、誤って食べてしまわないように注意しましょう。

まとめ

日本では古くから人々に親しまれてきたアセビ。春になると咲かせる花は釣鐘状でとても可愛らしいだけでなく、花言葉や日本とアセビの歴史をみてもわかるように、アセビは非常に風情のある、趣深い花であることがわかりました。是非公園や道路沿いなどで見つけた際は、花言葉を思い浮かべながらよく観察してみてはいかがでしょうか?

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