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勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉と由来|色別の花言葉や誕生花、種類

勿忘草は広義にはムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称で、狭義にはシンワスレナグサの和名になります。他のワスレナグサ属と区別するために、「true forget-me-not」という英名がつけられています。学名はサソリの尾のような形のという意味の「Myosotis scorpioides」です。

ノハラワスレナグサ

ヨーロッパ原産の品種で、花全体に白く柔らかい毛があるのが特徴です。花色は淡い青色や紫色です。日本で品種改良され、園芸業界で勿忘草として流通しています。

英名は「alpine forget-me-not」、学名は「Myosotis alpestris」で、亜高山の、または草本帯のという意味があります。

エゾムラサキ

ワスレナグサ属のなかで、唯一の日本在来種のエゾムラサキは、ノハラワスレナグサと同様に園芸業界で勿忘草として流通している品種です。草丈が50cmまで生長し、丈夫な性質が特徴です。日本では近くの公園などに自生していることもあります。花色は水色が主流ですが、園芸品種では白やピンクもあり、ガーデニングにも人気の品種です。

英名は「wood forget-me-not」、学名は「Myosotis sylvatica」で森に生じるという意味があります。

勿忘草(ワスレナグサ)の花名の由来は?

勿忘草(ワスレナグサ)の花名の由来は?

勿忘草は花名と花言葉が同じお花なので、花名もドナウ川の悲恋伝説が由来となっていますが、もう一つ勿忘草の花名の由来として伝えられている物語があるのです。また、勿忘草の学名について意外な由来をご紹介します。

勿忘草にまつわるもう一つの物語

勿忘草の花名、花言葉の由来として、もう一つ語られている物語があります。アダムとイブの物語に登場するアダムが、その花の存在を忘れないように名づけたといわれるお話です。

アダムとイヴが暮らしていた「エデンの園」にはたくさんの花が咲いていました。アダムはそれぞれの花に名前をつけてきました。すべての花に名前をつけ終わったとき、足元から「わたしにはどんな名前がつけられるのでしょう?」と小さな声が聞こえてきたのです。その声を聞いたアダムが足元を見ると、なんとも美しい花が咲いていました。「こんなに美しい花に名前をつけ忘れていたなんて!」という気持ちから、その花を勿忘草と名づけました。

勿忘草の学名の由来

勿忘草の学名「Myosotis scorpioides」は勿忘草の葉っぱの形が由来しています。「Myosotis」は、ギリシャ語でハツカネズミを意味する「myos」と、耳を意味する「otis」が語源となっています。勿忘草の葉っぱの、細長くて白い産毛が生えている柔らかい様子がハツカネズミの耳に似ていることにちなんでいます。

勿忘草(ワスレナグサ)の基本情報

勿忘草(ワスレナグサ)の基本情報

科・属名ムラサキ科・ワスレナグサ属
和名勿忘草(ワスレナグサ)、忘れな草
別名ミオソティス
英名forget-me-not
学名Myosotis scorpioides
花の色青、ピンク、白、紫など
原産地ヨーロッパ
開花期3~5月

勿忘草(ワスレナグサ)と同じ科の花

勿忘草(ワスレナグサ)と同じ科の花

勿忘草と同じムラサキ科の花には、ネモフィラヘリオトロープがあります。青や紫といった花色や可憐な花姿が似ていますね。ネモフィラといえば国営ひたち海浜公園が名所としてよく知られています。

まとめ

勿忘草の花言葉や由来、海外での花言葉などをご紹介しました。勿忘草は花名と花言葉が一致する珍しいお花で、その花名とと花言葉は世界共通です。勿忘草の花言葉は世界中で知られているといっても良いかもしれませんね。勿忘草は愛する人だけでなく、大切な友人への贈り物としてもふさわしいお花ではないでしょうか。

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