エリカの花言葉と由来|種類・色別の意味、誕生花、花名の由来は?
エリカは、アフリカやヨーロッパを原産とするツツジ科エリカ属の植物です。エリカ全般の花言葉は「孤独」「寂しさ」ですが、色別・種類別にもそれぞれ花言葉が存在します。エリカの花言葉と花名・花言葉の由来、エリカを誕生花とする日について紹介します。
エリカの色別・種類別の花言葉とは?
エリカには色別や種類別にそれぞれ違った花言葉があり、ポジティブな意味合いのある花言葉から、ネガティブな印象を受けるものまで多数存在しています。エリカ全般の花言葉は、「孤独」「寂しさ」になります。
白の花を咲かせるエリカ
白の花を咲かせるエリカの花言葉は、「幸福な愛」。真っ白な小さい花がつくスズランエリカや、純白から徐々にピンク色に変わる筒形のホワイトデライトをはじめ、多種多様な色合いを見せるクリスマスパレードやジャノメエリカにも、白い花を咲かせる品種があります。
紫の花を咲かせるエリカ
紫の花を咲かせるエリカは、「閑静」「静寂」が花言葉です。高貴な色合いが美しい紫のエリカは、落ち着いた雰囲気や物静かな気品が感じられます。濃紫色より、やや淡く色づいた薄桃紫色や紅紫色などのエリカが多く流通しています。
ジャノメエリカ
ジャノメエリカに特化した花言葉は、「幸運」「博愛」「裏切り」です。淡いピンクや紫色の花をつけるジャノメエリカは、日本でもっとポピュラーなエリカの品種です。大正時代には既に日本に伝来していた歴史の長い品種であるため、「幸運」や「博愛」のようなプラスのイメージだけでなく、「裏切り」といったマイナスなイメージの花言葉も併せ持ちます。11~4月が開花時期で、南アフリカが原産地の花です。
スズランエリカ
スズランエリカの花言葉として挙げられるのが「幸せな愛」「幸福」です。可憐で純白なスズランのような釣鐘状の小花を咲かせます。幸福を花言葉とするスズランエリカは、誕生日や記念日、クリスマスなどの贈り物として重宝されています。
クリスマスパレード
クリスマスパレードは、「博愛」「心地良い」「謙遜」が花言葉です。筒状に長い紫色や薄紅の花を咲かせる改良種で、冬咲きの花でありながら10℃以上の環境が適しているため、冬場は日当たりの良い室内で育てた方がよい品種です。
海外での花言葉
西洋でのエリカ全般の花言葉は、日本での花言葉と同様の「solitude(孤独)」です。スズランエリカは「幸福を取り戻す」「幸福の訪れ」が花言葉で、フランスやイギリスでは「スズランの日」である5月1日に、大切な人に幸福が訪れるようにスズランエリカをプレゼントする習慣があります。またヨーロッパでは好意を持つ相手に白いエリカを贈ると、愛の告白を意味し、幸せになれるといわれています。
エリカの花名・花言葉の由来は?
荒地に自生するエリカは、英語圏では「ヒース(Heath)」、ドイツでは「ハイデ(Heide)」と呼ばれ、生活に役立つ植物として広く親しまれています。エリカの種類は野生種だけでなく、園芸品種もたくさん作られており、花言葉もまた多数存在しています。エリカの花名と多数ある花言葉の中で、エリカ全般の由来を見ていきましょう。
エリカの花名の由来
エリカの花名の由来は、学名の「Erica(エリカ)」が、ラテン語でほうきを意味するeric(エリック)を語源としており、かつてエリカの近隣種であるカルーナでほうきを作っていたことから名づけられたといわれています。ジャノメエリカは、小さな花の中から覗く丸くて黒い葯(やく)が、蛇の目に見えることから、この花名になりました。またスズランエリカはスズランの花に似ていることから、クリスマスパレードは枝にまっすぐ花を咲かせる様子がパレードのように見えることにちなんでいます。
エリカの花言葉の由来
エリカの花言葉である「孤独」「寂しさ」は、寒く風が吹きすさぶ荒野に、たくましく育つエリカの姿に由来します。英名の「Heath(ヒース)」は「荒野」「荒地」を意味し、ヨーロッパではエリカが生い茂る荒涼とした景色が、寂しさや郷愁を想起させることにちなみます。イギリスの小説「嵐が丘」や「秘密の花園」の世界観を演出する植物でもあります。
エリカが誕生花なのは何日?
エリカが誕生花の日は「8月5日」とされています。他にも1月5日、1月6日、1月25日、2月6日、3月1日、3月12日、8月8日、9月17日、11月25日、12月5日、12月23日なども誕生花の日になります。色や種類によってもエリカを誕生花とする日があります。
白い花を咲かせるエリカを誕生花とする日は1月13日、2月10日、9月17日、9月28日、ジャノメエリカが誕生花の日は2月15日、11月25日、スズランエリカの誕生花の日は2月10日、クリスマスパレードを誕生花とする日は12月14日、12月23日、12月26日です。
エリカはどんな花?
エリカは、ヨーロッパや南アフリカ、地中海地方、西アジアに広く分布する植物で、日本では北海道でヨーロッパ原産種、関東以南では南アフリカ原産種や改良品種が多く栽培されています。花色はピンクや白、紫、黄色、赤と豊富で、針葉樹のような細く短い葉を持つのが特徴です。可愛らしい小花が密集して咲く姿はにぎやかでボリューム感があり、鉢植えや花束、ドライフラワーのギフトは人気があります。
エリカの基本情報
エリカの基本情報は以下の通りです。
科・属 | ツツジ科・エリカ属 |
和名 | エリカ、栄寿(えいじゅ) |
英名 | Heath(ヒース) |
学名 | Erica |
花の色 | 白、ピンク、赤、紫、黄、オレンジ |
原産地 | 南アフリカ、ヨーロッパ、地中海 |
開花時期 | 11月~5月頃(秋~春) |
エリカの特徴
エリカは、釣鐘型や筒型の小さな花を枝一面にたくさん咲かせる常緑低木です。花色や開花時期、育て方は種類によって異なり、秋から初夏までさまざまなエリカが楽しめます。樹高は15cmほどの小型種、2mほどまで成長する大型の品種もあります。エリカは基本的に日当たりや風通りがよい場所を好み、高温多湿を苦手とします。ヨーロッパでは燃料や枝ぼうき、屋根の材料、飼料、ハーブとして古くから利用されている植物です。
エリカの花の種類
エリカ属の花は品種改良が盛んに行われたことで、現在1,000以上種類があるといわれており、野生種でも600種以上生息しています。大部分の耐暑性が強い種類は南アフリカに自生していますが、イギリスやスコットランドなどの広大な荒地には、耐寒性のあるエリカが一面に咲くヒースランドを形成しています。日本でも鉢植えや庭植え、切り花として人気のジャノメエリカや、樅の木に見立ててクリスマスに流通するスズランエリカ、他にもクリスマスパレードやアケボノエリカ、メランセラ、エリカ・パターソニーなど、多種多様な色や形を持つエリカが出回っています。
まとめ
エリカには、「孤独」「寂しさ」「謙虚」といった荒地に咲く健気な様子を表現した花言葉や、「幸福な愛」「博愛」「心地よい」のような大切な人の幸せを願う意味を持つ花言葉もあります。可愛らしくインパクトのあるエリカのフラワーギフトを、誕生日や記念日に花言葉とともに贈ってみませんか。