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イチゴ(苺)の育て方・栽培方法|育てる上での注意点やコツは?

クラウンはイチゴの苗の根元にある王冠のような形をした部分のことで、クラウンから新しい芽が出て成長するので、土から出して植えましょう。苗の株間は約20~25cmくらい空けると、丈夫に育ちます。

日々のお手入れの方法は?

日々のお手入れの方法は?

世話をするポイントを押さえておくと、栽培に成功しやすくなります。丈夫なイチゴの苗を入手し、植え付けのイメージができたら、水やりや肥料のやり方などを学んでいきましょう。

水やり

イチゴの苗を地植えする場合は、雨が降ったときなどは水やりの必要はありませんが、朝夕に状態をよく見て、葉がしおれている・乾燥している場合は水やりをしましょう。

プランターで栽培する場合、表面の土が乾燥したら鉢底から水が流れ出るくらい、しっかりと水を与えます。イチゴは乾燥に弱いので、暖かい季節は葉がしおれないように注意しましょう。

また、厳冬期は『暖かい日の午前中』に水やりをすることをおすすめします。

午後の遅い時間に水やりをすると、長時間、根の周辺に水分がたまって腐ってしまうことがあるので、気温が低い時期は午前中までに水やりを済ませることが重要です。

肥料や追肥の与え方

肥料は毎日与える必要はなく、追肥は植え付けから『1カ月後』と、花が咲き生育が盛んになる『3月上旬頃』と、実が付き始める『4月上旬頃』の3回に分けて与えるとよいでしょう。与えすぎると株が傷む原因になるため注意します。

与え方は使用する肥料や培養土によっても違うので、注意書きをよく読んで与えることが大事です。中には、追肥が必要ないタイプの培養土もあります。

肥料の種類は土の上に直にバラまくタイプの肥料や、水やりと一緒に与える液肥などがありますが、いずれのタイプもメーカーが推奨する使用量や頻度を守りましょう。

ランナーや枯れ葉、脇芽などの処理

イチゴはランナーを伸ばして苗を増やしていきます。12月~3月頃にニョキニョキと伸びますが、よく育った甘い実を収穫するには不要なランナーは取り除く方法がおすすめです。

ランナーが伸びてきたら、根元から切るようにして摘みましょう。子苗を増やしたい場合は、切らずに残します。

また、黄色く変色した葉や、枯れた葉をいつまでも付けておくと病害虫が発生することがあるので、見つけたらその都度取り除くようにしましょう。

脇芽の処理は「芽かき」とも呼ばれ、余分な芽を摘んで養分を行き渡らせるためにします。つぼみができ始める時期に、苗の根元から新しく脇芽が伸びてきたら摘んでしまいましょう。

栽培するうえでの注意点やコツ

栽培するうえでの注意ポイント

おいしいイチゴを育てるには小まめな世話が欠かせませんが、日頃の手入れに加え、注意したいポイントがあります。イチゴを無事に収穫するために、知っておきたいことを見ていきましょう。

病害虫や鳥に気を付けよう

イチゴの苗は、「うどんこ病」や「灰色カビ病」などにかかることがあります。白い粉をふいたような状態になったり、褐色上の斑点ができることが特徴です。病気にかかった葉を見つけたら、すぐに取り除きましょう。

土の中に生息する糸状菌が葉に付着することで病気にかかるので、水やりのときに土がはねないよう、マルチングをすると予防できます。

苗同士の間隔をあけ、風通しをよくしたり葉が混み合っている部分を適度に間引いたりすることも重要です。また、ナメクジなどが発生することもあるため、見つけた場合は捕殺しましょう。

イチゴの実は鳥に狙われやすく、実が熟し始める時期は特に注意が必要です。防鳥ネットを利用し、鳥の食害から守りましょう。

授粉と収穫

イチゴは自家受粉をすることも可能ですが、もし、花が咲いても実ができない場合、筆を使用して優しく花の中央を撫でて受粉を促すとよいでしょう。

異常がない場合でも、早めに人工授粉することで、形がよいイチゴをつくりやすくなります。

イチゴの実が完全に赤くなったら収穫するタイミングです。ヘタの根元まで赤くなったものから、適宜収穫しましょう。

自分で育てた、新鮮なイチゴの味わいは格別です。収穫後も、きっと、またイチゴを栽培したい気持ちにさせてくれるでしょう。

まとめ

イチゴには、肌の健康維持に役立つビタミンCや、眼精疲労への効果が期待できるアントシアニンなどの栄養素が含まれています。

日当たりのよい場所を確保し、水はけのよい培養土を使用すれば、栽培はそれほど難しくありません。園芸の初心者でも、秋に植え付けて春に収穫する一季なりのイチゴを選べば、それほど苦労せずに育てられるでしょう。

無事に収穫の日を迎えるには、丈夫な苗を選ぶことや水やりのポイントを間違えないことが重要です。病害虫や鳥の食害などを防ぐ対策も忘れずに、自家製のイチゴを栽培しましょう。

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