サルスベリを苗から育てる方法は?土作りから植え付けまで解説
剪定の時期は夏と冬に1回ずつ行います。それぞれの方法と、剪定の際のコツについても紹介します。
夏の剪定方法
夏の剪定は、開花真っ盛りの8月上旬ごろに行います。枯れた枝や葉、不要な枝、また込み合っている箇所を中心に、軽めに切って樹形を整えましょう。見た目がスッキリするとともに、日当たり・通気性がよくなるように調整します。
また、開花期間をより長くするため、花が咲いている枝の2~3節目も剪定します。枝先を切ることで、そこからさらに新しい枝が伸び花を咲かせるのです。
冬の剪定方法
冬の選定は12~3月ごろに行います。休眠期である冬は、本格的な剪定に適した時期であり、樹形を整えることに加えて太い枝をバッサリ切って樹形を変えることも可能です。
木への負担が少ないだけでなく、落葉して枝の形がはっきり分かるので、作業もしやすいでしょう。
不要枝とは、具体的には木の根元から生える『ひこばえ』、幹や枝の途中から生える『胴吹き枝』、枝の切り口からひょろりと伸びる『徒長枝(とちょうし)』などが挙げられます。
ほかの枝と交差したり平行に伸びたりしている、内側や下向きに生えているなど、樹形を乱す原因となる枝も切り取りましょう。
剪定のコツと注意点
適切な道具を選ぶことは、剪定を上手に行うコツの一つです。2cm以下の枝などは園芸用の『剪定鋏』、それ以上の太い枝は『剪定ノコギリ』を使います。
高いところを切る場合は、『脚立』を使うか『高枝切り用』の鋏などが便利です。手を切らないよう園芸用の『軍手』なども用意しましょう。
また、何度も同じところを剪定すると切り口が肥大して『こぶ』になるのですが、こぶを生かす『こぶ仕立て』と、こぶがない自然な姿を好む人とに分かれるようです。
こぶを取りたいという場合は、こぶの下から枝を切除しましょう。その際には、切り口の保護として『癒合材』を塗布することも大切です。
まとめ
サルスベリの植え付けは、日当たり・風通しのよい肥沃な場所を選びます。
根が張るまでの期間は、水やりが欠かせません。それ以降は、真夏以外は自然の降雨だけでOKです。鉢植えの場合は、地植えと比べてより頻繁な水やりが必要です。
年に2回の剪定作業は、美観だけでなく木の健康を維持するためにも必要です。適切な世話で、美しい花々を長く楽しみましょう。