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クレマチスの育て方・栽培方法|元気に育てるコツ・手入れ・剪定方法も

クレマチスを元気に育てるお手入れ方法

クレマチスを元気に育てるお手入れ方法

クレマチスを育てることはそれほど難しくありませんが、お手入れ方法を知っておくとよりガーデニングが楽しくなります。開花時期はもちろん、つるが元気に伸びていく様子を見られることは、クレマチスを育てる醍醐味の一つではないでしょうか。

クレマチスを元気に育てるお手入れ方法を4つ紹介します。

つる科植物には必須「誘引」

クレマチスはつる植物の一つで、つる植物は放っておくとつるが四方八方に伸びてしまいます。その結果、形など見た目が悪くなるのはもちろんですが、日が植物全体にいき渡らなくなり弱ってしまう可能性があります。さらに、手が届かない部分が増えることで病気や害虫の原因になることも考えられるのです。

そのため「誘引(ゆういん)」が欠かせません。鉢植えの場合、苗を植え付ける時点であんどん仕立て用の支柱を立てそこにつるを誘引します。

地植えの場合、蕾が出てつるが硬くなり始めた頃を見計らって誘引しましょう。支柱のほかに、フェンスや柵などを利用して絡ませるとよいです。すでに絡まってしまったつるは、丁寧にほどきましょう。たとえ枝が折れてしまっても、それほど神経質になる必要はありません。

枯れた花は早めに「花柄摘み」

咲き終えて枯れた花のことを「花がら」といいます。そのままにしておくと腐って病気や害虫の原因になったり、種ができて栄養をとられてしまったりするため、花がらを摘む作業「花柄摘み(はながらつみ)」をする必要があります。

方法としては、ハサミを使って花首から切ってしまうだけです。単純作業ですが、この一手間でクレマチスは元気に育っていくでしょう。

重要なお手入れ「剪定」

伸びたつるを切って全体を整える「剪定(せんてい)」も大切な作業の一つです。ただし、タイプによって剪定の時期や切り方が異なるため覚えておきましょう。

新枝咲きタイプは、2〜3月頃に生え際から2〜3節程度を切り整え、5月頃にはつるを半分くらい切り落とします。さらに、8月頃には、地表から何節か残して剪定しましょう。

旧枝咲きタイプは、5月頃に花から1〜2節程度下あたりを切り、夏を過ぎて開花時期が終わった頃に株全体を2節程度切り落とします。

新旧枝咲きタイプは、2〜3月頃に花から1〜2節残して切り、その後5〜8月頃は新芽が出ていないつるを切り落としましょう。

剪定した枝は「挿し木」で増やす

クレマチスは、剪定した枝を用いる「挿し木(さしき)」という方法で増やすことが可能です。苗を新しく購入しなくても自分で増やしていけるためお得感もあるのではないでしょうか。

剪定した枝を水の入った空き瓶もしくはペットボトルに入れ、30〜60分程度おきます。この間に鉢底ネットと鉢底石をセットした植木鉢を用意し、その中に土を入れておきましょう。

割り箸で穴を作ったら、吸水後の枝を入れて土で固定します。このとき、枝がぐらつかないようしっかり整えるのがポイントです。あとはたっぷり水をあげれば、挿し木完了です。

まとめ

クレマチスは比較的丈夫な植物のため、要領さえつかめば初心者でも気軽に育てられます。日当たりと風通しを確保した環境で、水やりや肥料など基本的な世話をすれば病気や害虫のリスクも減らせるでしょう。

ただし『新枝咲きタイプ』『旧枝咲きタイプ』『新旧枝咲きタイプ』という3つのタイプがあり、それぞれに特徴や世話のポイントが異なります。そのため、自分が育てるクレマチスがどのタイプに分類されるのかはチェックする必要があるでしょう。

クレマチスは、可愛い花を咲かせる開花時期はもちろん、つるが伸びていく過程まで楽しめます。一度クレマチスの魅力を知れば、きっと長期的に育てたくなるのではないでしょうか。

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