オステオスペルマムとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
病気 3~7月にかけて、灰色カビ病が発生することがあります。発病した葉や茎、花、落ち葉などは早めに取り除き、蔓延を防ぎましょう。被害広がった場合は、株ごと処分する必要があります。薬剤を使用する場合は、初期のうちに株全体に散布します。発生を予防するには、風通しをよくして花がらや枯れ葉などをこまめに取り除き、水やりは株の根元に与えましょう。
害虫 アブラムシやヨトウムシ、ハスモンヨトウに注意しましょう。アブラムシは新芽に発生し、ヨトウムシやハスモンヨトウは新芽だけでなく蕾も食害します。いずれも、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
オステオスペルマムの増やし方
オステオスペルマムには種をつけない園芸品種が多いため、挿し芽で増やします。適期は春の花が終わった6月頃か、新たに芽が出てくる9月頃です。
茎の先端から葉が5~6枚ついた状態で切り落とし、挿し穂を作ります。挿す時に邪魔になる下葉を取り、発根促進剤をつけて清潔な土に挿しましょう。たっぷりと水やりをしたら日陰で管理しながら発根を待ち、1カ月ほどで植え付けられるようになります。
また、パッションのように種ができる品種であれば、採取してかんたんに増やせます。
オステオスペルマムと同じ科の花
オステオスペルマムと同じキク科の植物は、世界に約1,900属3,000種類あります。今回はその中から、アーティチョークとエキナセア、皇帝ダリアを紹介します。
アーティチョーク
食用としても知られるアーティチョークは、地中海地方が原産の多年草です。チョウセンアザミ属に分類されますが、同じ仲間の他の植物とは違い葉にトゲはありません。草丈は1.5~2mほどで、花径10~15cmのアザミに似た紫の花をつけます。食用になるのは開花前の蕾ですが、蕾全体を食べるわけではなく、ガクの付け根と花托(かたく)の部分だけです。ゆり根のような食感とジャガイモのような風味があります。
エキナセア
和名でムラサキバレンギクと呼ばれるエキナセアは、北アメリカが原産の多年草です。夏から秋にかけて咲く花は特徴的で、花の中心は球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が広がります。開花期は6月中旬~8月頃で、赤やピンク、黄、オレンジのほか白や緑と花色も豊富です。球状の中心部は花後も形が残るため、ドライフラワーにも利用されています。古くはアメリカ先住民が根の汁を咳止めなどに用いており、ハーブとしてもよく知られる花です。
皇帝ダリア
5mを超える高さになるダリア属のキダチダリア種で、皇帝ダリアの呼び名は学名の「Dahlia imperialis」を訳したものです。
メキシコや中米、コロンビアが原産で、標高1500m付近の高地で生育します。花卉観賞用の園芸植物として日本をはじめ各地で栽培されていますが、その性質から日が短くならないと花芽ができません。そのため、11月下旬~12月上旬と開花期が遅く、近くに街灯などがあると花芽をつけないこともあります。下向きに咲く花は直径7.5~15cmほどで、花弁は紫がかったピンクや薄紫色です。
まとめ
オステオスペルマムは、豊富な花色や咲き方の花が楽しめる多年草です。鉢植えでも庭植えでも育てられ、開花期には次々に花を咲かせてくれます。高温期の過湿や西日、冬の霜にあたると株が弱ったり枯れてしまったりすることもあるので注意が必要です。さまざまなタイプがあるので、花後の剪定や病害虫に気をつけながら好みの品種を育ててみましょう。一株あるだけで、お庭が華やかになりますよ。