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オモダカとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

オモダカの増やし方

オモダカは分球で増やします。植え替えをする時に、一緒に行うとよいでしょう。鉢植えの場合は株を鉢から抜き、地植えの場合は掘り起こして、根をほぐしながら分球します。分球してすぐに植え付けられますが、その後の発芽はバラバラで芽が育ってくるまでに3カ月近くかかることもあります。

そのほかには、分球したあとの球根を1カ月程度水に浸けておく方法があります。やがて根と芽がほぼ同時期に出てくるので、それから植え付けると株の成長も早めです。

オモダカと同じ科の花

オモダカと同じ科の花

オモダカ科の植物は、世界中に11属、約90種が生育しています。水田付近では厄介な雑草扱いをされることもありますが、クワイのように食用になる種類や、漢方薬の原料になる種類もあります。ここでは、サジオモダカとヒロシャゼンオモダカ、そしてマルバオモダカの3種類を紹介します

サジオモダカ

サジオモダカ属の湿生の多年草です。国内では北海道から本州北部、そのほか東アジアや中央アジアの沼沢地などに自生しています。植物名は、茎から出る葉がスプーン状をしていることが由来です。葉の長さは5~20cmほど、草丈は60~80cm程度に育ちます。開花期の7~9月になると最大120cほどまで花茎を伸ばし、その先に3花弁の白か薄桃色の花をつけます。

サジオモダカの塊茎は沢瀉(タクシャ)と呼ばれ、乾燥させたものは利水作用のある代表的な漢方薬です。処方としては、八味地黄丸や猪苓湯などに配合されています。

ヒロシャゼンオモダカ

シャゼンオモダカ属に分類され、中央~南アメリカが原産の外来種です。日本では水槽用の水草として輸入され、逸出したものが帰化しています。同属のシャゼンオモダカに比べて葉の幅が広いことから、名前がつけられました。シャゼンとはオオバコ(車前草)のことで、葉の形がオオバコに似ていることが由来です。

草丈は20~45cmほどで、葉の長さは30cm近くまで大きくなります。開花期は7~10月で、長く伸ばした花茎に一定間隔をあけて白い花をつけます。3花弁の花は、オモダカ科としてはやや大きめです。

マルバオモダカ

マルバオモダカ属に分類され、日本をはじめ中国などアジア大陸、ヨーロッパ、オーストラリアなどに分布しています。しかし、最近では個体数の減少から多くの地域で絶滅危惧種に指定され、スイスなどすでに絶滅したところもあります。池や沼、湿地の水質悪化が数の現象に関係しており、国内で推定されている個体数は5,000程度です。

成長初期の段階では卵形の葉が浮遊し、その後に円心形の水上葉が出てきます。生息域は水深1m程度までで、深い場所では浮葉を、浅い場所では抽水葉を中心に展開します。8~9月の開花期に50~100cmの長さに花茎をのばし、3花弁の白い花を咲かせます。花弁の縁には浅い切れ込みが入り、ギザギザとしているのが特徴的です。

まとめ

水生植物のオモダカは、アクアリウムなどに用いられるほか、水田や用水路など自然界でもよく見られる多年草です。日本では古くから身近な存在で、葉や花を図案化したものは、家紋や文様として使われてきました。

育てる際は、常に根を水に浸けた状態にします。湿地に植えたり、水を張った容器に鉢ごと入れたりするとよいでしょう。日陰には耐えられないので、必ず日あたりのよい場所を選んでください。夏から秋にかけて、白く小さな花を見せてくれます。丈夫で繁殖力が旺盛なので、栽培はそれほど難しくありません。ナガバオモダカなら、メダカと一緒に育てるのもおすすめです。鉢植えの場合は毎年の植え替えが必要なので、一緒に分球をして株を増やしてみてください。

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