カスミソウの種類・品種|特徴や花言葉、由来もあわせて紹介
カスミソウは「霞草」と書きます。春の霧のように咲くことに由来しています。英語では「Baby’s breath」、なんとかわいらしい名前でしょう。小花のついた細い枝を広げて咲き、ふんわりした雰囲気が魅力です。花束では欠かせないお花ですね!
カスミソウはどんな花?
カスミソウは5月から7月にかけて咲く、ふわふわした可愛らしい小花です。
カスミソウには一年草と宿根草があります。1年草は花がとても小さく、花色は白や淡いピンクがあります。日本には大正時代に伝えられた、コーカサスやウクライナを原産とするエレガンス種です。寄せ植えや花壇などでよく見かけますね。
宿根カスミソウは多年草で、花屋さんで見かけるこんもりしたタイプの花です。パニクラタ種という地中海沿岸からシベリアにかけて自生するカスミソウです。茎が細く小花をたくさん咲かせます。1年草のエレガンス種より先に輸入されましたが、栽培されて切り花として利用させるようになったのは昭和50年代に入ってからのようです。
カスミソウの基本情報
カスミソウの基本情報です。
科・属 | ナデシコ科・ジプソフィラ属 |
和名 | 霞草(カスミソウ)、群撫子(ムレナデシコ)、 小米撫子(コゴメナデシコ)、花糸撫子(ハナイトナデシコ) |
英名 | Baby’s breath、Gypsophila |
学名 | Gypsophila elegans |
花の色 | 白、ピンク |
原産地 | アジア、ヨーロッパ |
カスミソウの特徴
カスミソウはフラワーアレンジには欠かせない名脇役。
花屋さんでは、50cmくらいの丈のカスミソウを見ますが、庭では1m以上にも育つ種類のものもあります。花の色は白のほかにピンク色もあり、花の大きさも小さいものから大き目の花もあります。
カスミソウは1年草と宿根草の2種類があり、高温多湿と移植されるのが苦手。日当たりと乾燥気味の環境を好み、耐寒性があります。あまり肥料を必要としません。
独特の臭いがあるので、切り花にするときは匂いに配慮しましょう。
カスミソウの旬の季節・開花時期
カスミソウは6月ころが見頃です。
カスミソウの旬の季節は6月ころです。開花時期は5月から8月くらいです。切り花としての出回り時期は周年です。花もち期間は1週間くらいです。
カスミソウの種類・品種
カスミソウは花の大きさや白色の違いなどさまざまなカスミソウがあります。カスミソウの原種の数は125種といわれていますので、花屋さんに置いてあるカスミソウも似ているようで、違う種類のものがたくさんあります。
宿根カスミソウでは、アルタイル、ベールスター、マリーベール、ビックミスター、スノ―クィーンのほかに、パニクラータ種ではブリストルフェアリーもあります。
1年草では、エレガンス種のコベントガーデンマーケット、ムラリス種、レペンス種があります。
花屋さんでは、カスミソウの種類により使い分けをするそうです。丸くボリュームのあるカスミソウ、上の方にボリュームがあるカスミソウ、花の大きさも違うので、合わせる花とのバランスを見てベストなカスミソウを選びます。
アルタイル
アルタイルは宿根カスミソウで、花は中輪、花数が多く一斉に咲くのでボリューム感があります。
ベールスター
バールスターは宿根カスミソウで、花は大きく直径1cmくらい、花色をより白く改良した品種です。
マリーベール
マリーベールは宿根カスミソウで、花は中輪、茎が柔らかくしなるのが特徴、アレンジしやすいカスミソウです。
ビッグミスター
ビッグミスターは宿根カスミソウで、花は大輪、草丈が長いので、大きな部屋の生け花や装飾に向きそうなカスミソウです。
スノークイーン
スノ―クィーンは宿根カスミソウで、明るい緑色の茎が特徴です。
エレガンス
エレガンスは1年草、花は1.5~2cmくらい、草丈は50~80cmと中くらいです。アレンジなどで扱いやすいサイズです。
ムラリス
ムラリスは1年草、小型種で花が小さく、葉は線状で全体的に柔らかい印象です。草丈は15~30cmと低めなので、寄せ植えの前景にするといいでしょう。
レペンス
レスペンスは多年草、這うように広がります。ヨーロッパ原産で、高い山に自生しています。小型種です。
カスミソウの花言葉の意味と由来
カスミソウ全般の花言葉は、「幸福」や「清らかな心」、そのほかにも「無邪気」や「親切」があります。
カスミソウの色別の花言葉
ピンクのカスミソウの花言葉は、「切なる願い」と「感激」です。
カスミソウの英語の花言葉
カスミソウの英語の全般の花言葉は、「everlasting love(永遠の愛)」や「innocence(純潔)」そして「purity of heart(清らかな心)」です。
カスミソウの名前の由来
和名の霞草(カスミソウ)は、細い枝別れした先に、小さな花がちりばめたように咲いているようすが、春霞のように見えることにちなんでいます。学名の「Gypsophila(ギプソフィラ)」はギリシャ語で「石灰」を意味する「gypsos」と「愛する」の「philios」が語源です。カスミソウが石灰質の土壌を好むことに由来しています。