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7月に植えるおすすめの野菜を紹介!収穫の時期や育て方のコツも解説

アサツキ

アサツキ

中国が原産とされる「アサツキ」。アサツキは現在日本中で栽培されている野菜です。ネギより葉の色が淡いので「浅葱(アサツキ)」と名付けられたといわれています。似た形をもつ「分葱(ワケギ)」とは別種。ワケギはネギと玉ねぎの交雑種ですが、アサツキは自然の山野草です。

ネギに比べると匂いが弱くて辛みが強く、うどんやそばをはじめ、和食の彩りや味のアクセントにかかせません。根の部分には土壌の病害を抑制する拮抗菌が共生しており、 他の野菜を守る「コンパニオンプランツ」としても近年注目されています。そんなアサツキの植えつけと育て方、収穫時期などについて学んでいきましょう。

アサツキの特徴

アサツキはユリ科、ネギ属の多年草。らっきょうを小さくしたような鱗茎があり、空洞で細長い30~40cmの葉をもちます。栽培は比較的かんたんで、病気や害虫のリスクも低いので、家庭菜園やベランダ栽培でも人気の野菜です。

一度植えてしまえば2~3年は育てられ、長い間繰り返して収穫を楽しめます。また、初夏には紫色の小さな花を咲かせるので、観賞用としてもおすすめです。

アサツキの葉は料理の彩りにピッタリ。刻んで添えるだけで料理のビジュアルが華やかになり、味も一段とおいしくなります。アサツキの葉にはビタミンC、β-カロテン、カルシウム、葉酸などの栄養素が含まれています。さらに根の部分も食べれば、ニンニクなどと同じアリシンが摂取でき、疲労回復や抗菌の効果が期待できます。

アサツキの植える時期

アサツキは夏に植えて春と秋に年2回収穫ができる野菜です。植え付けは7月植え・8月植え・9月植えができますが、7月のあまり暑くなりすぎないうちに、種球の植え付け作業を終わらせることをおすすめします。ただしアサツキは過湿に弱いので、梅雨が明けてから本格的に植え付けるようにしてください

アサツキの栽培のコツ

アサツキは栽培期間が2~3年と長いので、シートでマルチングをしておくと、雑草が生えずに手間がかかりません。丈夫な植物なのであまり手をかけずに放っておいて大丈夫です。肥料もそれほど必要ではないのですが、収穫量を増やしたければ肥料を与えましょう。

乾燥しすぎや過湿には弱いので、水の管理だけ気をつければ、すくすく育ってくれます。成長したら、地上部だけ刈るようにすれば何度でも生えてくるので、いつでも収穫できます。

丈夫で育てやすいアサツキですが、連作はできないのでその点だけは忘れないように。 地植えの場合、同じ場所では1~2年の間隔を空けて栽培しましょう

アサツキを育てる場所

アサツキはネギ科の植物で害虫が付きにくく、家庭菜園や庭先のちょっとしたスペース、プランターや植木鉢などでも栽培できます。日あたりがよく、風通しのよい場所で育ててあげるとよいでしょう。

地植えなら用土に赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを7:2:1の比率で配合したものを使用します。プランター栽培であれば、ホームセンターなどで売っている市販の野菜用培養土で十分です。市販の土なら野菜の栽培に適した成分配合がすでに行われているので、すぐに植え付けできます。プランターのサイズを40型にすれば、培養土は10Lほど必要になります。プランターや植木鉢には深さが15cm以上あるものを選び、種球の間隔を5~10cmあけて植えましょう。  

アサツキの収穫時期

アサツキが旬を迎える季節は冬から早春にかけてで、収穫は10~11月か3~4月がベストな時期です。アサツキの葉の部分が30cm前後まで伸びてきたら刈りとりましょう。このときに 根本を5cm程度残して液体肥料を与えておけばまた成長するので、このサイクルを繰り返しながら2~3年収穫し続けることも可能です。

さらにアサツキは球根の部分も食べられます。残す株と食べる株を決めて、一部は根っこまで全体を食べてしまってもよいでしょう。

7月に野菜を植える際の注意点

7月に野菜を植える際の注意点

7月は前半が梅雨にあたるので雨や曇天が続き、日照不足や過湿気味になりやすい傾向があります。作物が病気や軟弱徒長になってしまう確率が高いので、株間を広くとったり風通しをよくしたりして気を配りましょう。また過潅水にも注意が必要です。

梅雨が明けると、一転して日差しが強まり温度も上がります。気温の高い時期は作物の生育スピードが早まるので、作業が後手にまわらないように、早め早めに計画を立てていきましょう。また、日中の水やりは蒸れの原因になります。夏場は朝早くに水やりを済ませるようにしてくださいね。   

まとめ

7月は梅雨の時期に重なり、野菜の植え付けが比較的難しいとされる時期です。しかしポイントを守って育てれば、秋にはおいしい野菜が収穫できます。夏の光を十分にあびた野菜は栄養価が高く、厳しい冬を乗り越えるための力になってくれます。この機会にぜひ、7月から育てる野菜づくりにチャレンジしてみましょう。

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