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アベリアとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

開花期を過ぎた秋~冬は、強めに剪定を行うチャンスです。古くなった枝を根元から切り落として、株の更新や大きさの調整などができます。好みの樹形を思い浮かべながら、思い切って剪定していきましょう。

アベリアの増やし方

植物を増やすには株分けや挿し木、取り木などの方法がありますが、アベリアは挿し木で増やせます。挿し木をする時期は真夏を避け、6~7月および9月の開花期に行いましょう。その年に伸びた、しっかりと硬く花付きのよい枝を挿し穂に選びます。また、挿し穂の準備は朝や夕方もしくは雨天の日に行います。

挿し穂の枝は10cmほどの長さに切り、切り口を斜めにカットして下の方の葉は取り除いておきます。30分~1時間ほど切り口を水に浸けて給水させ、挿し木用の土に挿しましょう。たっぷりと水を与えたら、明るい日陰で管理します。特に、夏の直射日光は厳禁です。乾燥させると発根しにくくなるため、水を切らさないように注意してください。冬は寒風を避けるために軒下や玄関などに置き、次の植え付け時期まで管理します。

また、挿し木をしたら挿し穂にむやみに触らないようにしましょう。特に、発根を確かめるために挿し穂を引き抜くのは厳禁です。

アベリアと同じ科の花

アベリアと同じ科の花

アベリアと同じスイカズラ科には、16属約500種の花があります。ここでは、ハコネウツギとオオデマリ、科名にもなっているスイカズラについて、原産地や特徴などを紹介します。

ハコネウツギ

ハコネウツギは、タニウツギ属に属する日本固有の落葉小高木です。ベニウツギの別名を持ち、日本各地の主に日あたりのよい海岸近くに自生しています。樹高5m近くまで育ち、花期の5~6月頃になると葉腋や枝先から散房花序を出し、花茎2~3cmの漏斗状の花を咲かせます。蕾から花の咲きはじめは白く、咲き進むに従い紅色に変化していくのが特徴的です。花色が変化するハコネウツギには、「移り気」の花言葉がついています。

成長のスピードが著しく短期間で大きく成長するため、家庭で育てる場合には剪定など頻繁な手入れが必要です。

オオデマリ

オオデマリは、ガマズミ属の落葉性低木です。樹高は3~4程に育ち、5月中旬~6月上旬にかけてアジサイに似たボール状の花を咲かせます。咲き始めの花色は薄いグリーンで、徐々に白へと変化していきます。また、秋の紅葉も楽しめる花木です。日本に自生するヤブデマリの園芸品種であり、Japanese snow ball(ジャパニーズスノーボール)の英名がついています。ほとんど剪定の必要がなく初心者にも育てやすい花木ですが、横に広がるように枝を伸ばすため栽培にはある程度のスペースが必要です。

人目を引く美しい花姿から、「華やかな恋」や「天国」のほか「約束を守って」などの花言葉がついています。

スイカズラ

スイカズラは、常緑または半常緑のつる性植物です。日本では北海道南部から九州までの各地に自生し、4~6月頃に控えめ甘く優しい香りの白い花を咲かせます。日本原産ですがヨーロッパで品種改良が行われ、その甘い香りから人気になりました。しかし繁殖力が非常に強いために広く野生化し、害草に指定している国もあります。

細長い花筒の奥には蜜があり、古くから子供がスイカズラの花を咥えて蜜を吸っていたことが、和名「吸い葛」の由来です。英名も、花の蜜(honey)を吸う(suck)ことから、Japanese honey suckle(ジャパニーズ。ハニーサックル)という名前がついています。先始めには白い花は徐々に黄色く変化し、1株に2色の花が咲くように見えることから、「金銀花」の別名を持ちます。また現在は多くの園芸品種が作られ、咲きはじめから黄色い花やピンク色の花を咲かせるスイカズラもあります。

花言葉は、「愛の絆」と「献身的な愛」です。

まとめ

スイカズラ科ツクバネウツギ属のアベリアは、公園や道路などの植え込みとしてよく見られる花木です。庭木としての利用はまだ少ないですが、丈夫で育てやすく好みの剪定ができるので、家庭での栽培も比較的かんたんです。白やピンクの花も可愛らしいですが、斑入りや紅葉するものなどは葉色の変化も楽しめます。また、スペースを取らない矮性品種もおすすめです。

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