アジュガの花言葉とは?花名・花言葉の由来も合わせて紹介!
暑さや寒さに強く、グラウンドカバーとして使われて可愛らしい花を咲かせるアジュガ。今回はそんなアジュガの花言葉の意味や由来を紹介します。ガーデニングの様々な場面で使われるのには花言葉の意味が関係しているのでしょうか?
アジュガの花言葉とは?
アジュガにはどのような花言葉が存在するのでしょうか?
アジュガ全般の花言葉
アジュガの花言葉は「強い友情」「心休まる家庭」です。どちらも家族や友達にまつわる素敵な意味が込められていますね。
アジュガの花名・花言葉の由来
アジュガの花名や花言葉にはどのような由来が存在するのでしょうか?
アジュガの花名の由来
アジュガの花の名前について、学名、和名、英名に分けて紹介します。
学名
「Ajuga(アジュガ)」は、「a(無)」と「jugos(束縛)」、つまり「束縛が無い」を意味するギリシア語からきています。なぜその言葉が使われたかの理由ははっきりしていません。
和名
「西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)」は、幾重にも重なり咲く姿が、平安時代に成立した女房装束の儀服である「十二単」にたとえられたことに由来します。アジュガを十二単に例えた感性がとでも素敵ですね。
英名
英語では「Bugleweed」「Blue bugle」などと呼ばれています。
Bugleは英語で軍隊などで使われるラッパを指し、トランペットより小さいです。縦に長いのでアジュガの花の形に少し似ているところもあります。weedは雑草などを指します。”ビューグルのような雑草”という意味でbugleweedと名付けられたのでしょうか。
アジュガの花言葉の由来
「強い友情」
重なり合って咲き誇るアジュガの小花が、両手を広げて手を取り合っているように見えることに由来しています。
「心休まる家族」
親株から伸びたランナー(枝)の先端に子株ができて、そこから花を咲かせる姿が家族を連想させるためつけられた花言葉です。家の庭で育てるのにぴったりな花言葉ですね。
アジュガの海外(英語)での花言葉
英語圏でのアジュガは、「Cheerfulness(快活)」や「Lovable(愛らしい)」などの意味が込められているとされています。どちらもポジティブで素敵な言葉ですね。
アジュガの品種と品種名の由来
アジュガの属名であるキランソウ属には、「アジュガ・〇〇○」といった名前を持つ様々な種類が存在します。なかには、品種名に興味深い由来があるものも。ここでは5つの品種をピックアップして紹介します。
十二単(ジュウニヒトエ、アジュガ・ニッポネンシス)
重なり合って咲く花々の姿が、平安時代の有名な着物である十二単に似ているためこの名が付けられました。色は白っぽい青紫色。日本在来の野草なので、道端や公園の木の下などで見られます。
金瘡小草(キランソウ)
キランソウ(学名: Ajuga decumbens)の名前は諸説あります。一説には、シランソウという紫色の花の名前が変形したとされています。
別名「地獄の釜の蓋(ジゴクノカマノフタ)」とも呼ばれ、これは地面をはうように広がる姿が地獄の釜の蓋に似ていることに由来します。
葉は、薬草として昔から用いられ、咳や下痢などに効用があるとされていました。また、中国では金瘡小草と呼ばれ、葉を潰したものが傷口の治療に効果があるとされていました。
日本在来の野草で、道端などでも見つけることができます。開花時期は3月から5月にかけてで、濃い青紫色の花を咲かせます。
アジュガ・レプタンス “チョコレートチップ”
葉が小さくチョコレートのような色をしていて、比較的ゆっくりと成長します。開花時期は4月から5月にかけてで、花の色は青紫です。他のアジュガに比べて小さくて可愛らしいため人気で、グランドカバーやカラーリーフに最適です。
アジュガ・レプタンス “キャトリンジャイアント”
普通のアジュガよりも葉や花が大きく、草丈は10cmから30cmまで伸びることがあります。葉は光沢感があり、秋冬には色が濃くなります。開花時期は4月で、濃い紫色の花を咲かせます。存在感のある花を取り入れたい方にオススメです。
アジュガ・レプタンス “マルチカラー”
葉に白とピンクの模様が入っており、その色が季節によって変化する品種です。そのため、別名「レインボーカラー」「トリカラー」などとも呼ばれます。
誕生花がアジュガなのは何日?
アジュガは4月26日の誕生花!
アジュガは春に4月頃から咲き始める花です。そのため、4月26日の誕生花とされています。
アジュガの基本情報
アジュガの基本情報は以下のとおりです。
科・属 | シソ科・キランソウ属(アジュガ属) |
和名 | 西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ) |
英名 | Ajuga、Bugle |
学名 | Ajuga reptans |
花の色 | 青紫、ピンク |
原産地 | アジア、ヨーロッパ |
開花期 | 4月~5月頃 |
アジュガの特徴
アジュガは暑さや寒さに強いだけでなく、日当たりの良くない場所でもよく育ちます。そのため、シェードガーデン(日陰の庭)やグランドカバーにうってつけの植物です。しかし、丈夫で育ちやすい反面、放置しておくと勝手にあちこちに広がってしまう場合も。アジュガで敷き詰めたい場所をあらかじめ決めて、適宜誘導しながら育てることがカギとなります。
春になると紫やピンクの小花をいっせいに咲かせます。日本では、ジュウニヒトエやキランソウなど10種余りが自生していて、道端や公園で雑草として育っていることもあります。
アジュガと似た花言葉をもつ他の花
最後にアジュガと似た、「友情」や「家族」にまつわる花言葉が存在するその他の花をいくつか紹介します。