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オジギソウとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介

オジギソウは繊細な葉が美しく、見た目も可愛らしいことから人気のある植物です。観葉植物として楽しむ方もいるでしょう。今回はオジギソウの基本情報や花言葉、育て方について解説します。オジギソウを栽培してみたい方はぜひ参考にしてください。

オジギソウとはどんな花?

オジギソウとはどんな花?

オジギソウは花よりも葉が特徴的なことから有名な植物です。オジギソウの葉は、小さな葉が集まって1枚の葉の形になっており、見た目はとても繊細な印象です。花はポンポンのような丸みのある形をしており、花びらがある花とはまた違った可愛らしい花姿を堪能できるでしょう。

草丈は30~50cmほどまで伸びますが、基本的にはコンパクトです。オジギソウは暑さに強い植物ですが、寒さには弱い傾向にあります。日本では沖縄に自生していますが、そのほかの地域では寒さに耐えられないため自生している姿は確認できないかもしれません。オジギソウを育てたい方は、市場で苗や種を購入する必要があるでしょう。

オジギソウの基本情報

オジギソウの基本情報

オジギソウはマメ科オジギソウ属の植物です。花の開花時期は7~9月頃で、色はピンク色をしています。オジギソウの花は丸みが特徴的で、タンポポの綿毛のような形をしています。オジギソウは多年草ですが、日本では寒さに耐えられないので一年草として扱われるケースが多いです。非耐寒性多年草と表現されることもあります。原産地のブラジルでは「ミモザ」と呼ばれることもありますが、日本でいうミモザはアカシアの花を指すので間違えないようにしましょう。

オジギソウの学名は「Mimosa pudica L」。別名はミモザのほかに「ネムリグサ(眠り草)」や「タッチミーノット」があります。触れると葉を閉じる姿が寝ているように見えることから、付けられたといわれています。オジギソウの葉が閉じる姿は、少し照れているようにも見えるかもしれません。動きのある植物は少ないので、オジギソウは育てる過程も堪能してください。

オジギソウがお辞儀をする理由

オジギソウがお辞儀をする理由

オジギソウは手で葉に触れたり振動を感じたりすると、お辞儀をするように葉が閉じます。温度の変化でも葉が閉じることもあります。これはオジギソウが外部からの刺激によって葉内部の水分が抜けてしまうのが理由なのだそう。オジギソウは葉の付け根にある細胞を利用しながら、葉に水分を巡らせ、ピンと張った姿になります。葉の水分が抜けるとしぼんでしまうことから、オジギソウがお辞儀をしているように見えるのでしょう。

葉が閉じてしまっても、しばらくするとまた開きます。葉に十分な水分がいきわたると元通りの姿になるので、葉が閉じてしまっても心配ありません。一説ではオジギソウが自らの身を守るために葉が閉じるともいわれていますが、真相は未だ不明です。

オジギソウの花言葉と由来

オジギソウの花言葉と由来

オジギソウの花言葉や花言葉の由来、誕生花の日を紹介します。大切な人への贈り物や自分へのご褒美にオジギソウの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

花言葉

オジギソウで知られている花言葉は以下の3つです。

・「繊細な感情」 ・「感受性」 ・「敏感」

どの花言葉にも、オジギソウの葉のように繊細な印象を感じます。「繊細な感情」や「敏感」はプラスにもマイナスにも捉えられる花言葉ですが、心情を表すには最適なフレーズではないでしょうか。感情が豊かな印象も感じる花言葉なので、感受性が豊かな方や感情の表現が得意な方へのプレゼントにも向いている花です。見た目も可愛らしい植物なので、部屋のインテリアにも映えるでしょう。オジギソウは、大ぶりの花より細かな花や葉が好きな方に向いています。

花言葉の由来

オジギソウの花言葉は、葉が手で触れるだけで閉じてしまう繊細な様子からつけられたようです。繊細かつ、敏感な葉を持つオジギソウだからこその花言葉ともいえるでしょう。花言葉だけを見ると少し悲しげな雰囲気ですが、自分の体温や刺激で葉が閉じる姿に生命の存在も感じます。触れると葉が動くことから、ペットのような可愛らしさも感じられる植物といえるでしょう。はじめて花や植物を育てる方も、オジギソウなら楽しみながらお世話できるのではないでしょうか。

西洋の花言葉

オジギソウの西洋の花言葉は、「delicate feelings(繊細な感情)」や「sensitiveness(感受性、鋭敏)」が知られています。日本で知られている花言葉と同じく、オジギソウの繊細なイメージが反映されていました。西洋でも、オジギソウの細やかで美しい姿からデリケートかつ純粋な心情を表す花言葉が付けられたのではないでしょうか。プレゼントや自分用にオジギソウの購入を考えている方は、西洋の花言葉も参考に検討してみてはいかがでしょうか。

オジギソウが誕生花の日

オジギソウは1月26日、1月31日の誕生花です。誕生日に合わせてのプレゼントは花の開花時期にはまだ早い時期です。市場にもオジギソウが出回っていない可能性もあるので、誕生日以外のイベントで植物をプレゼントしてみてはいかがですか。母の日や日頃の感謝の気持ちを伝えるプレゼントにもおすすめです。

開花時期よりも早くオジギソウを購入し、成長を観察しながら花姿を待つのもよいのではないでしょうか。部屋の中でも育てられる観葉植物なので、地植えが難しい方にも向いています。オジギソウが誕生花ではなくても「繊細な感情」や「感受性」、「敏感」といったフレーズの言葉を伝えたい相手にプレゼントしてもよいですね。オジギソウはとても可愛らしい植物なので、花言葉に関係なく大切な人にプレゼントするのもよいでしょう。

オジギソウの育て方・栽培方法

オジギソウの育て方・栽培方法

オジギソウの育て方や栽培方法を紹介します。自宅で育ててみたい方は、以下の4つの要点をしっかりチェックしてください。

オジギソウの最適な栽培環境

オジギソウは暖かい場所を好むので、日当たりのよい場所で育てましょう。オジギソウを部屋の中で育てる場合は多年草として扱える場合もありますが、基本的には一年草として育てるのが懸命です。日本の環境では冬は越せませんので、地植えでオジギソウを育てる場合は冬越しの準備などは必要ありません。気温の低い地域にお住まいの方は、オジギソウが枯れないようになるべく暖かい場所で育ててあげてください。

オジギソウの土作り

オジギソウは水はけのよい土を好みます。自分で土を調合する場合は、腐葉土を多めに混ぜてあげるとよいでしょう。オジギソウは「赤玉土7:腐葉土3」の割合で土を作ってあげるとよいです。水はけのよい土なら市販の草花用の土を使っても構いません。あまり難しいことは考えず、オジギソウは根腐れしないように水はけのよい土を使って育てると覚えておいてください。

オジギソウの水やり方法

オジギソウは、土が乾いたらたっぷりの水を与えます。オジギソウは乾燥に弱い傾向にあるため、しっかり土の乾き具合を観察しながら水やりをしましょう。特に気温が高くなる季節は土の乾燥に注意が必要です。土が乾きやすい夏場は毎日朝と夕方に水を与えてください。地植えする場合は自然の雨水だけで構いません。ただし、日照りや乾燥が続いた場合は適宜オジギソウに水を与えましょう。オジギソウを元気に育てたい方は、土の乾燥させないように気を付けながら水やりしてください。

オジギソウの肥料の与え方

オジギソウは基本的に肥料を必要としません。苗から育てる場合は、液体肥料を1~2回与えるとよいです。初期に肥料を与えればそれ以降は肥料は使いません。オジギソウは肥料を与えすぎると葉だけが大きく育ってしまう可能性があります。肥料を必要以上に与えてしまうと花付きも悪くなってしまうケースもあるので気を付けましょう。オジギソウは栄養を与えすぎないように注意してください。

オジギソウの手入れ方法や増やし方

オジギソウの手入れ方法や増やし方

オジギソウの手入れ方法や増やし方を紹介します。初めてお手入れする方も、以下の3つのポイントを参考に作業してみてください。

オジギソウの植え替え方法

オジギソウの植え付け時期は5~6月頃が最適です。地植えで育てる場合は水はけをよくするために、植え付け前に腐葉土をたっぷり混ぜた土を用意しましょう。オジギソウは一株が広がる傾向にあります。植え替えする際は、株間を広めに20~25cmほど取って植え付けます。鉢植えに植え替えする場合は、一株ずつ植え付けましょう。基本的には鉢1つに対し、一株の苗を植えてください。しかしながら、オジギソウは冬には枯れてしまうので植え付けをしても植え替えをする機会は少ないかもしれません。

オジギソウの種まき方法

オジギソウは種から発芽させて育てることも可能です。種から育てたい場合は、秋に種を採取しましょう。種まきのタイミングは5月中旬頃がベストです。オジギソウの花の開花時期は7~9月ですので、発芽から開花までの生育をじっくり観察してみましょう。種の発芽は25~30度と高めが適温です。一晩種を水に浸しておくか、種まきの前に少しだけお湯に浸すなどすれば発芽しやすくなる可能性があります。発芽が心配な方は、試してみてください。はじめてオジギソウを育てる方は、苗の植え付けからはじめることをおすすめします。生育に慣れてきたら、秋に種を採取して翌年またオジギソウを種まきから育ててみてはいかがですか。

オジギソウの増やし方

オジギソウの増やし方は種まきです。株分けはできない植物ですので、オジギソウを増やしたい方は、きちんと秋に種を採取しておきましょう。種はポットで育てるのがおすすめです。1つのポットに3~4粒の種をまき、間引きを繰り返しながら元気のよい苗を1つ選びます。根が絡んでいる場合は、無理に引き抜こうとはせず、地面ギリギリのところでハサミでカットしてください。本葉が育ってきたら、根を傷めないように注意しながら取り出し、鉢や庭にしっかり固定させるように植え付けてあげましょう。

オジギソウを育てる時に気をつける病気や害虫

オジギソウを育てる時に気をつける病気や害虫

オジギソウを育てるときに気を付けたい病気や害虫を紹介します。オジギソウを元気よく育てるためにも、事前に病気や害虫のリスクを知っておきましょう。

病気

オジギソウは丈夫な植物ですので、基本的に病気の心配はありません。ただし、ほかの植物と同じように水を与えすぎて根腐れを起こしたり、肥料をあげすぎて葉が枯れてしまったりする可能性はあるので注意してください。適度な水やりを心掛けて土の乾燥を防ぎ、オジギソウが好む生育環境を整えてあげれば元気よく育ちます。オジギソウがピンとしていないなど元気がない場合は、改めて周辺の環境を見直してみてください。

害虫

オジギソウはハダニやコナジラミ、カイガラムシなどの害虫が付きやすい植物です。特にオジギソウはハダニの被害が多く報告されています。ハダニは葉の裏に寄生する傾向にあり、寄生したハダニは少しずつ汁液を吸い取ります。ハダニの被害にあった部分は葉に白い点のような模様が現れるでしょう。ハダニの被害は発見しにくいため、気づいた頃には繁殖しているケースもあります。ハダニに汁液を吸われて葉の緑素が抜けた部分は光合成が難しくなります。発育不良を起こしてしまう可能性もあるので、ハダニを発見した際は早めに駆除しましょう。園芸用の殺虫剤などを活用しながらオジギソウを害虫から守ってあげてください。

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