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プリザーブドフラワーの緑系の花は?種類やデザインを紹介

自然界には緑色の生花はそれほど多くありませんが、プリザーブドフラワーでは美しい緑系の花材がよく用いられます。緑系の花が人に与える印象や、色を生かしたデザインなどを考えてみましょう。おすすめの花材も紹介します。

プリザーブドフラワーとは

『プリザーブ』(preserve)は英語で『保存する』という意味があります。プリザーブドフラワーは、生花のような柔らかさとみずみずさを持ちながら、水を与えなくても枯れることがありません。

生花を長持ちさせるこの技術は、1987年にフランスのヴェルモンド社によって発表されました。

特殊加工された花

プリザーブドフラワーを一言でいえば、『枯れない特殊加工がされた花』です。

薬剤を使って花の水分と色素を抜いた後、染料を吸わせて乾燥したもので、通常は2~3年、保存状態がよければ10年ほどもつ場合もあります。

プリザーブドフラワーの主な特徴は以下のとおりです。

  • 生花のような見た目
  • 花粉が出ない
  • 自然界にない色にも着色できる
  • 水やり・手入れは不要
  • 湿気に弱い

ドライフラワーと生花の両方のよさを兼ね備えていることがおわかりでしょう。基本的に、プリザーブドフラワーは花の部分(花首)だけで、茎から下はありません。

しかし、最近は、茎や葉が付いた『一輪咲き』や、つる植物、アレンジの脇役になる『葉もの』や『実もの』など、花材のバリエーションが多様化しています。

主な使い方の例

プリザーブドフラワーは花粉が発生せず、水やりも手入れも不要です。花粉アレルギーの人への贈り物や真夏のギフト、遠方への輸送など、生花が贈りにくいシチュエーションで活躍してくれるでしょう。

ギフトとしてのデザイン例には、フラワーボックス・フラワーケーキ・ギフトセット・花時計・フォトフレームなどが挙げられます。

四角やハート型のボックスの中に、花材をびっしりと詰め込んだ『フラワーボックス』はプリザーブドフラワーの定番中の定番です。

ケーキの形に花をあしらった『フラワーケーキ』は誕生日や記念日に喜ばれるでしょう。ワインやマフラーなどに花を添えた『ギフトセット』は男性にもおすすめです。

プリザーブドフラワーの作り方

プリザーブドフラワーは自分でも簡単に作れるのを知っていますか?加工に使う薬剤は薬局やドラッグストアで揃えられるので、適した生花があればすぐにでも始められます。

作り方のポイントを以下にまとめましたので、参考にしてください。

準備するもの

まずは道具を準備しましょう。容器やトレイなどは100円ショップで手に入るものでOKです。

  • 花切りばさみ
  • 先端の細いピンセット
  • 密閉できる容器
  • アルミホイル
  • トレイ
  • ゴム手袋・新聞紙・キッチンペーパー

密閉できる容器は、溶液を入れて花を浸す際に使用し、アルミホイルは花を溶液に浸すときの落し蓋代わりになります。

次に加工に使用する材料を揃えましょう。

  • 消毒用エタノールまたはプリザーブドフラワー専用液
  • 精製グリセリン
  • インク(万年筆の補充インクなど)
  • 乾燥剤(シリカゲルなど)

消毒用エタノールは花の脱水・脱色のために使用し、精製グリセリンはインクと混ぜて着色したり、生花の柔らかな質感を保ったりするために使用します。

乾燥材はホームセンターやドラッグストアで購入できます。なければ、お菓子などの袋に入っているシリカゲルでもOKです。

手順

加工は以下の手順で進めていきます。

  1. 茎のカット
  2. 脱水・脱色
  3. 着色
  4. 乾燥

茎をカットするときは、水を吸う面が広くなるように斜めにハサミを入れます。次に、密閉容器に消毒用エタノールを入れ、花材を浸しましょう。

約1日で脱水・脱色されますが、花材によってはもう少し時間がかかることもあります。

脱色後は、グリセリンと染料を1:2の割合で混ぜ、人肌ぐらいに温めたものを花に吸わせ、花に色が入ったら、エタノールで表面をすすぎ乾燥させましょう。

キッチンペーパーで軽く水気をふき取り、乾燥材の入った容器に入れて数日間乾燥させます。乾燥時に乾燥材を使う理由は、自然乾燥よりも早く、ドライヤーよりも花材を傷めないためです。

緑のプリザーブドフラワーの種類

プリザーブドフラワーの魅力は、自然界にない色を使って花が着色できることです。緑の花はめずらしいので、プレゼントに贈ると喜ばれるでしょう。

緑のプリザーブドフラワーに用いられる3つの花材を紹介します。

バラ

『バラ』はプリザーブドフラワーの花材において最もポピュラーです。つぼみ・平咲き・カップ咲きなど、花の咲き方で何通りものバリエーションができるのが魅力です。

「赤いバラやピンクのバラを贈るのはちょっと気恥ずかしい」「相手に誤解されたら困る」という人は、中性的な色合いの緑のバラを贈ってみてはいかがでしょうか。

「お疲れ様」や「ありがとう」の感謝を込めて、お父さんや男性の上司に贈るのもよいですね。

緑のバラは、清楚で爽やかなイメージがあるので、さまざまなシチュエーションで重宝するでしょう。

フィビキア

フィビキアはアブラナ科の植物で、ふわふわした柔らかい羽状葉が特徴です。葉の形が丸く平べったいので、アレンジに加えると、優しくナチュラルな雰囲気が演出できますね。

メインを引き立たせる副素材としての役割が大きく、紫・白・ピンク・ブラウン・グレーなど、さまざまな色のものが販売されています。

明るい緑色のフィビキアは、グリーン系のアレンジにもピンクや白などの淡い色のアレンジにもよく合う花材です。

アジサイ

アジサイはバラと同様、ポピュラーな花材の1つです。メインとしてはもちろん、小分けにして花材の間を埋めることもできます。ボリュームがあるので、リースにすると素敵に仕上がるでしょう。

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