美しい生花を加工するプリザーブドフラワーとは?特徴や作り方を紹介
バラ
バラは、プリザーブドフラワーの代名詞ともいえるほど有名です。プリザーブドフラワーを研究・開発する際に使われた花でもあります。バラの花の豪華さや美しさを保存できたからこそ、プリザーブドフラワーの人気が世界中に広まったのでしょう。
バラは花びらが『多く』、重なり方が独特で美しいという特徴があります。花びらが『肉厚』でガクから取れにくいのも、よく使われる理由です。
花の形もいろいろありますので、さまざまなバリエーションでのアレンジを楽しめます。また、自然界にはない『水色』や『青』に染めたバラも魅力的です。
カーネーション
カーネーションは、花びらが『厚く』、数も『多い』ので、プリザーブドフラワー向きの花です。フラワーショップには在庫があることが多く、新鮮なものを選びやすくなっています。
花の形の特性上、中心部分がきつく締まった状態なので、溶液が浸透しにくいのが難点ですが、浸け置き時間を長くすれば、問題なく綺麗にできあがるでしょう。
母の日のプレゼントには定番の花ですが、カーネーションをメインにするだけでなく、さまざまな花と合わせるとにぎやかで楽しい雰囲気になります。
ガーベラ
ガーベラは、花びらが外に開き、大きめで存在感があるので、アレンジに使用すると明るく華やいだ印象になります。花びらがしっかりしていて『肉厚』なので、作りやすい花です。
ガーベラは、定番の『一重』のものも可愛らしいですが、花びらがダリアのような『八重』のものを使うと豪華な印象になります。
ピンクやオレンジ、黄色の暖色系を多く見かけますが、白1色で統一して作るアレンジも非常におしゃれです。
あじさい
あじさいの花びらに見える部分は、じつはガクなので、しっかりとした『厚み』があります。
あじさいのなかでも向き不向きがあり、梅雨時に咲くものは水分が多いため不向きです。梅雨の後から咲き始める『アナベル』や『ガクアジサイ』『秋色あじさい』などが向いている種類になります。
アレンジのわき役として添えられることが多い花ですが、リースやトピアリーなどにすると、そのはかないイメージと繊細さが際立ち、主役にもなれる花です。
プリザーブドフラワーの保存法とお手入れ法
プリザーブドフラワーは、水やりや枯れた葉などを取り除く必要もなく手入れがほとんどいらない花です。しかし、維持に少しだけ気をつければ、より長く美しい状態が続きます。
どんな場所に飾るのが向いていて、どのようなことを心がけるとよいのでしょうか?
高温多湿の場所には置かない
プリザーブドフラワーは、『高温多湿』が苦手です。着色料は湿気にとても弱く、花びらが透けるなどの変色を起こしたり、着色液が染み出たりすることもあります。
日本の梅雨時期や夏場は湿度が80%以上と非常に高くなることもあり、25℃以上の高温にも向かないので、特にそれらの時期には注意が必要です。
まず、プリザーブドフラワーを置く場所を考えましょう。風呂場に続く洗面所やキッチン・トイレは湿度が高くなりがちです。狭い玄関の場合、傘や靴などについた水分が影響することもあります。
1番よい方法は『クリアケース』などに入れて風通しのよい涼しい場所を選び、シリカゲルなどの乾燥材を入れ定期的に取り替える方法です。
直射日光、強い光は色あせやひび割れの原因
高温多湿のほかには、『直射日光』やスッポトライトなどの『強い光』にも弱く、色あせやひび割れの原因になります。
南向きのリビングに置く場合には、陰になって空気がこもらない場所を選んで飾りましょう。また、強いスポットライトも苦手なので、直接光が当たらない場所に移動させたほうが長持ちします。
ホコリがついたら風で飛ばす
クリアケースの保管は、いかにも『飾りもの』のようで好まない人もいらっしゃるでしょう。しかし、ケースを使用しないと時間の経過とともに『ホコリ』がつきやすくなります。
ホコリは、付着してしまう前に『風で飛ばす』のがおすすめです。『ヘアドライヤー』の弱冷風で遠くから風を当てましょう。パソコンや精密機器の掃除に用いる『ブロアー』もよいですね。
ほかにも、柔らかなブラシや、乾いた柔らかな布で1つずつのパーツを丁寧に掃除するなどの方法もあります。
大切な人にプリザーブドフラワーを贈ろう
プリザーブドフラワーは、贈り物に適しています。誕生日をはじめとした記念日や、お祝いごと、お見舞いやお返しなど、さまざまなシチュエーションで使うことが可能です。
ギフトとしての人気の理由は、どこにあるのでしょうか。
水やりの必要がない
生花を飾りたいけれど、忙しくて『水やり』や取り替えがストレスになってしまう人にはぴったりなギフトです。手入れは苦手という人や、高齢者への贈り物にも向いています。
生花のように見えるのに手間がかからない美しい花は、贈り物として喜ばれるでしょう。
花粉がないので安心
プリザーブドフラワーは、その製作過程で花粉や香りが飛んでしまいますので、花粉アレルギーを持っている人や、花の香りが苦手な人にも安心して差し上げられます。
また、花粉で服を汚す心配がないのも嬉しい点ですね。
相手の好みに合わせてアレンジ可能
生花では吸水が必要なので、茎の先端が水に浸かっているか、水分を吸い上げる状態にする工夫が必要です。プリザーブドフラワーは吸水の必要がないため、さまざまな小物と組み合わせられます。
例えば、花を箱にぎっしりと詰めた『ボックスアレンジ』や、壁掛けにする『フレームタイプ』はユニークな見栄えです。『バスケット』や『ガラスドーム』、ゴージャスな『バラ一輪』もおしゃれですね。
ウェディングのお祝いなどには、片面が写真フレームになっているものや『ウェディングのケーキ』を摸したアレンジもおすすめです。
このようにアレンジの『選択肢が広い』ので、相手の好みに合わせて選びやすくなります。
プリザーブドフラワーを通販できる人気店
プリザーブドフラワーは、街にあるフラワーショップでも購入できますが、生花がメインの店が多く、さほど多くの在庫が置けないところが多いようです。