アデニウム(砂漠のバラ)の花言葉と由来|種類と特徴も紹介
「砂漠のバラ」(デザートローズ)とも呼ばれ、バラのように鮮やかで綺麗な花を咲かせるアデニウム。多肉植物で乾燥に強く、育てやすいことでも魅力的ですよね。今回はそんなアデニウムの花言葉やその由来を紹介します。
アデニウムの花言葉と由来
アデニウムにはどのような花言葉が存在するのでしょうか?由来も合わせて紹介します。
アデニウムの花言葉
アデニウムの花言葉は「一目惚れ」「純粋な心」です。どちらもロマンチックで素敵な言葉ですね。
アデニウムの花言葉の由来
花言葉「一目惚れ」は、アデニウムのふくらんだ茎やユニークな葉のつきかたと、見る人を魅了する鮮やかな色の花の特徴からつけられたとされています。
「純粋な心」の由来ははっきりしていませんが、アデニウムが魅惑的な花を砂漠の片隅で、暑さに負けず一生懸命に咲かせる姿に由来しているといわれています。
花名アデニウムについてとその由来
アデニウムという花名は、学名の「adenium obesum」からきています。この学名の由来は諸説ありますが、以下の二つが有力な説といわれています。
- ギリシャ語の「aden」という「腺」を意味する言葉と、アデニウムが樹液に有する毒が関連付けられた説
- アデニウムの原産国とされるイエメン共和国に古来から「アデン」と呼ばれる港湾都市があるため、その都市の名前に由来している説
アデニウムの別名
アデニウムには「砂漠のバラ」、英語で”Desert Rose”という別名が存在します。どうしてそのような名前がつけられたのでしょうか?
「砂漠のバラ(Desert Rose)」の由来
この別名はその名の通り、砂漠でもバラのように美しい花を咲かせる姿に由来しています。アデニウムは水を幹や根などの内側に貯蔵する仕組みを持っています。そのため、雨の降らない乾燥した砂漠でも自生することが出来るのです。
誕生花がアデニウムなのは何日?
アデニウムは8月20日の誕生花です。暑さに強いので、8月でも元気いっぱいに鮮やかな花を咲かせてくれます。
アデニウムの種類・品種
アデニウムにはいくつかの種類が存在します。ここではいくつか有名なものを紹介します。
アデニウム・ソコトラナム(アデニウム・タイ・ソコトラム)
アデニウム属の王様とされる「アデニウム・ソコトラナム(アデニウム・タイ・ソコトラム)」は、イエメンのソコトラ島と呼ばれる神秘の島に自生している、希少性の高い種類です。成熟した株は多肉植物の最高峰ともいわれるほど魅力的です。見た目はオベスムにも似ていて、小さい花をたくさん咲かせ、満開になったときは非常に美しいといわれています。
アデニウム・オベスム
アデニウムの中では小さい種類とされるオベスムは、ユニークで存在感のある幹を有するのが特徴です。5月から6月頃にかけて白や濃いピンク、または班入りやグラデーションになったものなど、様々な種類の花を咲かせます。
アデニウム ・ソマレンセ
シュッとした美しい細い葉っぱをもった「アデニウム ・ソマレンセ」。名前からもわかるように、ソマリアやケニア東部、タンザニア北部などの地域が原産で、標高700mまでの荒れ地や平原に自生しています。自生地などでは古株になると3〜4mにまで成長することもあります。若いうちは花を咲かせませんが、開花するときはピンクや赤色など他のアデニウムと同じよな鮮やかで美しい花をみせてくれます。
アデニウム・アラビカム
株元が太く、枝が分岐しやすいのが特徴。葉は枝の先つき、丸みを帯びた楕円形から細長い形をしており、色は深緑色です。通常のアデニウムと同じく4月から9月にかけて花を咲かせ、鮮やかな赤やピンクなどの色があります。
アデニウムの基本情報
アデニウムの基本情報は以下の通りです。
科・属 | キョウチクトウ科・アデニウム属 | |
和名 | 砂漠のバラ | |
英名 | Desert Rose | |
学名 | Adenium obesum | |
花色 | 白・ピンク・赤 | |
原産地 | アフリカ大陸中部~南部 アラビア半島インド洋沿岸 | |
開花期 | 4月~9月 | |
キョウチクトウ科には熱帯から亜熱帯に分布する植物が存在し、そのうちの多くがアデニウムのような鮮やかな色のした花を咲かせます。 アデニウムの暑い環境に強い特性や、「砂漠のバラ」という別名からもわかるように、原産地はアフリカやアラビア半島などの砂漠を有する地域となってます。
アデニウムの特徴
アデニウムはヘラ状にわかれた枝の先端に、5cm~7cmほどの大きさの5つの花弁を開かせます。花色は赤、ピンク、白など非常に美しく鮮やかです。開花時期は4〜9月で、原産地が東アフリカやアラビア半島などの熱帯・亜熱帯地域であることから、暑い夏でも花を咲かせるのも特徴です。30cm~50cmほどの高さのものが主流ですが、大きいものは3m〜4mにまで成長することもあります。
育つ環境も非常に特徴的です。夏の暑さには強いけど、寒さにはたえられないアデニウム。気温が5度を下回ると葉っぱをおとして冬を越します。このときアデニウムは「休眠」をしているため、水を一切あげません。春になると葉っぱがつき始めるので、そうしたら水をたっぷりあげます。 種類によって多少異なることもありますが、個人で育てる場合は寒さに弱いアデニウムを守るため、基本的には鉢植えで育てて冬になると屋内で日当たりのいい場所に移動させます。室内で育てる際に一定の温度を保つことができれば、一年中鮮やかな花を楽しむことができます。
アデニウムは有毒植物です。しかし、普通に育てて観賞しているぶんには問題ありません。猛毒ではないのですが、かぶれたり痒くなる場合があるようです。小さい子がいたりやペットを飼っている場合は注意が必要です。
まとめ
鮮やかで美しい花、そして丸みを帯びた株が非常に特徴的なアデニウム。今回は、見ている人を惹きつける魅力的な植物の花言葉とその他豆知識を紹介しました。室内でも育てることが出来きて観葉植物としても人気なので、プレゼントなどであげても喜ばれると思います。是非、花言葉の意味を込めて好きな人や大事な人に贈ってみてはいかがでしょうか?