MENU

サルスベリの花を毎年楽しむための剪定方法。時期と方法を徹底解説

植え付け後1年以上になると、自然な降雨のみで事足りるので基本的に水やりは不要です。猛暑時など高温で乾燥が激しいときにのみ、朝夕の涼しい時間帯を見計らって水やりしましょう。

『鉢植え』の場合は、春~秋の間は土が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏は特に水切れしやすいので、朝夕2回与えましょう。冬は生育ペースが落ちるので、土が乾いて数日後といった水やりペースでOKです。

肥料の与え方

『地植え』と『鉢植え』では頻度や方法が異なります。鉢植えは、より頻繁な追肥が必要です。

『地植え』の場合は、『緩効性化成肥料』か、油粕・鶏糞などの『有機肥料』を使いましょう。植え付けの際に元肥として土に混ぜ込みます。

追肥は年に2回です。1~2月ごろの『寒肥(かんごえ)』は、1年間の健康維持と翌年の生育を促します。9月ごろの『お礼肥』は、開花後の疲労回復が主な目的です。

『鉢植え』の場合は、4~9月の生育期には1~2カ月に1回の頻度で『化成肥料』を与えるか、2週間に1回の頻度で『液体肥料』を与えます。

サルスベリ栽培で気を付けたい病害虫は?

気を付けたい病害虫は?

病気・害虫は、早期対応がカギです。放置、あるいは不適切な対応をしてしまうと、被害が広がったり樹木そのものをだめにしてしまったりすることも起こり得ます。見つけ次第すぐ対応できるよう、心づもりしておきましょう。

うどんこ病

葉や花首にカビが生え、うどん粉をまぶしたように白くなる病気です。菌による光合成の阻害や養分の搾取で、花が咲かなくなったり枯れてしまったりします。

防止策としては、不要な枝を間引きして風通しと日当たりをよくすること、また周辺の雑草からの感染を防ぐため、木の周りも除草してきれいに保つことが挙げられます。

発症してしまった場合は、それ以上の被害を防ぐため早急に処置しましょう。重曹スプレーや殺菌剤などを噴射する、症状のある箇所を切り取り焼却するなどが主な方法です。

サルスベリフクロカイガラムシ

カイガラムシは、体長約3mmの白い楕円の形をした虫です。樹木の幹や枝から養分を吸汁します。

寄生されると、樹木の景観を損なうだけでなく、枝や葉の生育を妨げられ、枝枯れもしかねません。また、排泄物が『すす病』を引き起こしたり、葉の光合成を妨げたりする恐れもあります。

駆除方法は、幼虫か成虫かで変わります。幼虫は毎年5~7月に多く羽化するとされ、この時期であれば殺虫剤・牛乳・木酢液(もくさくえき)などの噴射が効果的です。

成虫は、殻やロウ物質に覆われ薬剤が効きにくくなります。歯ブラシやへらで虫をこそげ取るか、可能であれば被害の大きな部分を切除・焼却して対処しましょう。

おすすめの剪定鋏

おすすめの剪定鋏

剪定道具は、目的に合ったものを選ぶことが大切です。特に刃物は、きちんと剪定用・園芸用のものをそろえましょう。用途が異なると、効率が悪いだけでなくケガにいたることもあるため注意が必要です。

具体的には、直径2cm以内の枝を切るなら『剪定鋏』、それより太い枝は『剪定鋸』、また高所を切るなら『脚立』や『高枝切り鋏』を使用します。

参考として、おすすめ商品三つを紹介します。

鋸造り100年の老舗 神沢精工株式会社「サムライ 騎士 FC-240-LH」

鋸メーカーとして100年の歴史を持つ神沢精工製です。日本刀のような切れ味を誇り、直径20~50mmの太い枝を切る際にも、切り口を傷めずスムーズに切れるでしょう。

特許技術により、『曲刀鋸』の持つパワフルさと『直刀鋸』並みの滑らかさの両立を実現しています。

握りやすく滑らないグリップ、安全ロック式のストッパー、折りたたんでコンパクトに持ち運びができる仕様など、使い勝手のよさが随所に盛り込まれたアイテムです。

少しの力で切れる 藤原産業「千吉 切替式ラチェット剪定鋏 SGP-22R」

『ラチェット式』とは、鋸状の歯車と逆転止めの爪を組み合わせた構造のことです。

千吉の切替式ラチェット剪定鋏は、直径20mmまでの花・草・小枝の剪定向きです。『ギア』と『てこ』の力を利用し、切断時には従来の約1/3の力で切断できるとされます。

軽量かつ丈夫なアルミボディで小回りが利くとともに、樹脂付きグリップにより、滑りにくく切断時の衝撃も少ない工夫がされています。

サビ・ヤニなどで汚れにくいフッ素コート加工の刃に加え、お手入れツールも付いているので、楽な手入れで長く愛用できるでしょう。

滑りにくい樹脂グリップ付 五十嵐刃物工業「PRUMAN ラクぎり ミニ 太枝切鋏 OM-450」

直径30mmまでの、太い枝剪定用の鋏です。鋸よりも素早く簡単に枝を切り落とせる上に、鋭利な刃で樹木の切り口も傷めにくくなっています。ハンドルが長いので、高い位置や奥の方の枝を切るにも便利です。

アルミパイプ製のハンドルは楕円形をしており、丸形と比べて約4倍以上の強度があるため、しっかりと切断する感覚を実感できるでしょう。

グリップにはエラストマ樹脂が使われており、滑りにくい仕様となっています。また、ハードクロームメッキ加工された刃は、さびにくく樹液も付きにくいため、手入れも楽ちんです。

まとめ

サルスベリは生育が旺盛なため、年に2回の剪定が必要です。樹形を整えるだけでなく、開花時期を延長すること、日当たり・通気性を確保することも目的とします。

1 2 3
よかったらシェアしてね!