観葉植物グリーンネックレスをインテリアに。育て方や飾り方もご紹介
グリーンネックレスは、コロコロとしたビーズのような個性的な葉が人気の観葉植物です。こちらの記事では、グリーンネックレスの風水的な魅力や仲間の品種、さらに基本的な育て方、インテリアへの取り入れ方などを詳しく紹介します。
緑の宝石、グリーンネックレスとは?
美しい名前を持つ『グリーンネックレス』とは、アフリカのナミビアに自生する、つる性の多肉植物です。その見た目からグリーンネックレスの名前がつき、和名では『緑の宝石』『緑の鈴』とも呼ばれています。
乾燥地帯であるナミビアで育つ植物のため、まるで実のような可愛らしい丸い葉に、水を貯める性質があります。さらに、葉に入っている半透明の筋で、光を効率よく取り込めるようになっている、乾燥地帯でもたくましく成長する品種です。
グリーンネックレスの魅力
ポコポコとした実のような葉がかわいらしい、インパクトのある見た目は存在感抜群です。空間を一気に華やがせるインテリアとして活躍します。緑一色のタイプだけでなく、白く斑の入ったタイプも人気が高いようです。
また、かわいらしいのは丸い葉だけではありません。秋から冬にかけて咲かせる花も同様です。キク科の花独特の『筒状花(トウジョウカ)』という形状の白い花が咲きます。アクセントのような紫色のしべも、葉の緑色の中で一際目立つでしょう。
珍しい葉の形、可憐な花、グリーンネックレスは実に魅力にあふれる多肉植物なのです。
仲間はなんと2,000種類以上?
グリーンネックレスは、キク科のセネキオ属に分類されます。セネキオ属は、世界中になんと2,000以上もの種類があると言われている、多品種の観葉植物です。
赤紫に紅葉するものや、黄色や白の花を咲かせるもの、三角矢のような葉の形を持つものなど、さまざまな種類があります。直感的にかわいいと思ったものを選べば、素敵なインテリアになるでしょう。
グリーンネックレスの仲間たち
2,000種類以上あるグリーンネックレスですが、そのなかでも人気の品種にはどんなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ルビーネックレス
『ルビーネックレス』は、細長い楕円形のぷっくりとした葉がたくさんついた多肉植物です。赤紫色に染まった茎がルビーのように見えることから、その名がつきました。
葉のグリーンと赤紫の茎のカラーコントラストも美しく、インテリアとしても優れています。紅葉すると実も茎のように赤紫色に染まり、それもまた魅力的です。
お世話は少々難しく、すぐに枯れてしまうことも少なくありません。その原因は、極端に多湿に弱い点が挙げられます。一方で、真夏の強い日差しや直射日光に当たると枯れてしまう場合もあるため、夏の管理はとくに注意が必要です。
多湿にならないよう、風通しをよくして半日陰で管理すると長く楽しめます。
アーモンドネックレス
『アーモンドネックレス』は、グリーンネックレスに比べて葉が大きく、アーモンドのようなユニークな葉の形をしています。成長するにつれて葉の1つ1つが垂れ下がり、よりボリュームが出てくるのです。
水やりの頻度も少なくていいので、お世話のしやすい品種と言えます。しかし、つるが旺盛に伸びることから、曲がったり折れたりしないように、広めのスペースに置いてあげるといいでしょう。
三日月ネックレス
『三日月ネックレス』は、葉が三日月のような形をしていることから、その美しい名前がつきました。成長すると下方向に垂れ下がっていき、ボリュームが出てきます。その形状が引き立つよう、壁面に飾るなどしても良いでしょう。
強い日差しと暑さに弱い特徴があるため、1年を通して半日陰で育てるのがおすすめです。ほかの仲間と同様、多湿にも弱いので風通しの良い場所に置いてください。
グリーンネックレスの育て方のポイント
多肉植物であるグリーンネックレスを健やかに育てるためには、いくつかポイントがあります。育てるうえで押さえておきたいポイントについて、詳しく見ていきましょう。
日当たりはとても大切
日光を好むグリーンネックレスは、室内でもよく日の当たる場所に置くようにします。とはいえ、強すぎる日差しや夏の直射日光は苦手ですので、半日陰くらいがちょうど良いと言えます。
レースカーテン越しの窓際など、ある程度遮光ができて日光の入る場所に置くようにしましょう。
暑すぎる場所や寒すぎる場所も苦手です。3℃を下回ると元気がなくなってしまうので、冬場は暖かい場所に置いてください。
水やりの方法は季節によって変わる
多肉植物にはそれぞれ違った成長期がありますが、グリーンネックレスは、春と秋に成長する『春秋型』に分類されます。
タイプによって水やりの方法も変わってきますので、注意が必要です。グリーンネックレスの場合、成長する春と秋には、しっかり水やりをします。土が乾いたら、水やりのタイミングです。鉢底から水が滴るくらいたっぷりあげてください。
一方、成長がとまる休眠期の夏と冬には、水やりを控えます。夏は、月に2~3回ほど、冬なら月に1~2回が目安です。
土づくりと肥料の与え方
グリーンネックレスを育てるときは、多肉植物用の培養土か、サボテン用の培養土を使います。成長に必要な栄養分などが配合されているので安心です。もしも迷ったら、園芸店や購入店に相談するのも良いでしょう。
また、春〜秋の間は、月に1度程度の頻度で薄めの液体肥料を与えてください。濃度の濃い肥料を与えてしまうと、根が傷んで成長を阻害する可能性が出てしまいます。成長がとまる冬場は、肥料を与えなくても大丈夫です。
剪定や植え替えの方法と時期
長く垂れ下がる葉が特徴的なグリーンネックレスは、成長にともない葉がだらりと長く伸びすぎてしまうこともあります。葉が伸びすぎてしまうと、1つ1つの葉がだんだん小さくなってしまい、みずみずしさが失われてしまうのです。
そういった様子が見られた場合は、つるを好みの長さに剪定しましょう。どこから切っても伸びてくるので、思い切って剪定しても大丈夫です。株元の葉が減っている、蒸れるのを防ぐために間引く場合は、根元近くから切るのも有効でしょう。
また、この切り取った茎は挿し芽にして増やせます。湿らせた土の上に茎をのせ、節が埋まるように土をかぶせてください。土の表面が乾いたら霧吹きで水を与えて、風通しの良い明るい日陰に置いておけば、根が生えてくるでしょう。
グリーンネックレスでおしゃれな空間に
かわいらしいグリーンネックレスは、インテリアとして大活躍してくれるでしょう。グリーンを存分に感じられ、おしゃれさとリラックスムードを演出してくれます。
家庭で簡単に実践できるものには、どんなディスプレイ方法があるのか、具体的に見ていきましょう。
窓辺にハンギングしてグリーンカーテンに
グリーンネックレスの特徴である長いつるを楽しむには、ハンギングするのがおすすめです。吊るして飾る『プラントハンガー』を使えば、自宅でも簡単にハンギングプランツを楽しめます。
窓辺にハンギングすると、グリーンのカーテンのように演出できて、爽やかな雰囲気が漂うでしょう。上から吊るす場合は、安全面を考え、土にパーライトという軽い土を混ぜて軽くしておくと安心です。