観葉植物に白い斑点?病気や害虫のトラブル対処法や予防方法をご紹介
大切に育てている観葉植物に白い斑点のようなものを見つけたとき、どのように対処すればいいのでしょうか。こちらの記事では、観葉植物の病気や害虫など、白い斑点などの異常を見つけたときの対処方法について解説します。
観葉植物に白いものを見つけたら
観葉植物を育てている人のなかには、葉っぱに白い斑点や白いものを見つけて焦ってしまった経験もあるかもしれません。
白い斑点などの原因はさまざまありますが、そのままにしておくと観葉植物が枯れてしまうこともあります。ここでは、白い斑点の原因について見ていきましょう。
病気もしくは害虫の可能性
観葉植物の葉に白い斑点が見られる場合は、病気にかかっている可能性があるため、対処しなければなりません。カビが原因の病気などが考えられ、増殖する前に対策をとる必要があります。
また、白いホコリのようなものが付着していたり、葉の裏全体が白くなったりした場合は、観葉植物を枯らす天敵である害虫かもしれません。
観葉植物がかかりやすい病気と対処法
室内で育てることが多い観葉植物は、一般的には他の植物よりも病気にかかりにくいと言われています。しかし、全く病気にかからないわけではないのです。
観葉植物の病気は、すぐに対処すれば改善できます。適切に対処できるよう、観葉植物のかかりやすい病気について知っておきましょう。
葉に白い斑点 うどん粉病の可能性
観葉植物の葉っぱに白い斑点を見つけた場合、それは『うどん粉病』と呼ばれる病気の可能性があります。うどん粉病は、湿度が低くなる時期に発生しやすい病気で、その名の通りうどんの粉のような白いカビがあらわれます。
湿度が低く、気温が高めの時期である5~6月と9~10月に、葉っぱや茎などに白い斑点がついていたら、うどん粉病を疑いましょう。
対処方法は?
うどん粉病が発生したときは、病気にかかっている部分をすぐに切り取って、殺菌剤などの薬剤を散布します。病気になりたてのときは、重曹を溶かした水を全体に吹きかけると自然回復が見込めるでしょう。
カビは増殖して他の植物に移ってしまうため、白いものが付着していたらすぐに対処してください。
うどん粉病を防ぐには、日当たりと風通しの良い場所で育て、窒素を多く含む肥料を控えることが大切です。定期的に薬剤を散布することも効果的があるため、しっかりと予防しましょう。
白い綿やホコリ すす病の原因
観葉植物の葉がすすけたような色合いになっているのを見つけたら、『すす病』を疑いましょう。すす病は、『すす病菌』というカビが付着して、観葉植物の葉などがすすを被ったように黒ずんでしまう病気です。
見た目も悪くなってしまいますので、すす病になってしまったら早めに対処するようにしましょう。そして、この病気には『葉の白いホコリのようなもの』が関係しています。詳しく見ていきましょう。
原因はコナカイガラムシ
すす病の原因は、すす病菌というカビだと説明しましたが、このカビを増殖させているのが『コナカイガラムシ』です。葉に、白いホコリのようなものがついていたら、この虫である可能性が高いでしょう。
コナカイガラムシやアブラムシなど、害虫の排泄物が栄養となってすす病菌が増殖するので、すす病はこれらの害虫を取り除くことで対処できます。
害虫は歯ブラシなどでこすり落とすか、手で取り除くようにしましょう。ホコリもカビの栄養になるため、濡れた雑巾などで拭くのも効果的です。
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観葉植物につきやすい害虫と対処法
癒し効果のある観葉植物ですが、お気に入りの植物に虫がついてしまうと、とても嫌な気持ちになってしまいますよね。
葉の白っぽいものは、コナカイガラムシ以外の害虫かもしれません。害虫は病気や枯れてしまう原因になるので、早めの駆除が必要です。
どのような害虫がいるのか、詳しく見ていきましょう。
土の上を跳ねる白い虫 トビムシ
観葉植物につきやすい害虫として有名なトビムシは、土の上を跳ねる小さな白い虫です。2mm程度の小さな虫で、鉢の土表面にぴょんぴょんと飛び跳ねている虫がいたらトビムシを疑いましょう。
トビムシは湿気を好むため、湿った土などに大量発生します。トビムシを駆除するには薬剤を使用するか、日当たりの良い場所に観葉植物を移して、土を一度乾燥させましょう。
土を乾燥させることでトビムシは減りますが、気になる場合は新しい鉢に植え替えをおすすめします。有機肥料が多く含まれた土によく発生するため、トビムシを防ぎたい場合は、あまり有機肥料の含まれない土を使用すると安心です。
葉っぱ全体が白くなったら ハダニ
葉っぱの裏に寄生し、肉眼で発見することが難しいハダニですが、症状が悪化すると葉全体が白っぽくなってしまいます。ハダニに吸われた部分は葉緑素がなくなってしまい、白い斑点が生じて葉が白っぽくなるのです。
症状が悪化すると見た目が悪くなってしまうので、早めに対処するようにしましょう。
ハダニは水を嫌うため、水で洗ったり、葉裏に霧吹きなどで定期的に水を吹きつけたりすることで予防できます。応急処置としてハダニを駆除する場合は、薬剤なども使用も有効です。
土に白い粒が点々とある 虫の卵の可能性も
観葉植物を植えている土に、白い粒が点々とある場合、それは虫の卵の可能性もあります。観葉植物の土にはコバエ(キノコバエ類)がわくと言われており、観葉植物に使われている土や肥料を餌にして繁殖するため、注意が必要です。
キノコバエ類は、体長が1~2mmと小さく、観葉植物の土の中に卵を産みます。有機用土と有機肥料を使用していて、水はけが悪い状態だと発生しやすいです。
キノコバエ類は、土の表面から2~3cmの深さに卵を産むことから、表面の土を赤玉土やバーミキュライトなどの無機土にかえると良いでしょう。
観葉植物が病気になりにくい環境を作ろう
お気に入りの観葉植物を病気から守るためには、まず病気になりにくい環境を作ってあげることが大切です。
観葉植物の病気は、早期に発見することで治せる場合が多いでしょう。ここからは、観葉植物が病気になりにくい育て方についてご紹介します。
葉が密集している場所は剪定しよう
観葉植物は、風通しが悪いと病気になったり、害虫がわきやすくなったりします。観葉植物が病気になりにくい環境を作るためには、日頃からきちんと手入れをすることが大切です。