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観葉植物の適切な水やり方法。季節別のタイミングなどをご紹介

植物の状態にもよりますが、冬は土が乾いてから1~4日後に水を与えるとよいでしょう。

季節ごとの水やりの方法をさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

葉水は必要?

植物の水やりの方法は、主に『灌水(かんすい)』と『葉水(はみず)』の2種類があります。

灌水は、ジョウロやホース、または腰水などで、植物に水を与えることで、ここでは『水やり』と表現しています。ではあまり聞きなれない『葉水』とはどんなものなのでしょうか?

葉水とは

葉水とは、植物の葉に霧吹きなどを使い、シャワー状の水をかけることを指します。観葉植物は主に根から水を吸収しますが、実は葉からも多少の水分を取り入れています。

特に、熱帯雨林など湿潤な地域の植物は、空気中から水分を得るための機能が発達しています。春から秋にかけての生育期や室内が乾燥している時期は、根からだけでなく葉からも水分を与えてあげてください。

葉水を好む観葉植物としては、モンステラ・テーブルヤシ・アイビー・グズマニア・ガジュマルなどが挙げられます。

葉水のメリットはさまざま

葉水の主な目的は、根からだけでなく、葉からも水を吸収させることですが、メリットはそれだけではありません。植物の周りの湿度・温度を調整したり、害虫を予防したりする効果もあります。

元気に育つ

葉水をすると、観葉植物の周りの湿度が上がります。観葉植物の自生地に比べ、日本は空気が乾燥しているので、葉水で快適な環境を作ることはマストです。

根で吸い上げられなかった水分が葉全体で吸収でき、根腐れせずにイキイキ育つというメリットもあるでしょう。

また、夏日の葉水は、葉の温度を下げるのにも一役買ってくれます。葉水をして直射日光に当てると、水滴が拡大レンズ代わりになり、葉が焼けてしまうので注意してください。

害虫予防

葉水は、自然界でいう雨のような役割があります。葉についた汚れや害虫をすっきりと洗い流し、きれいな状態にリフレッシュしてくれるのです。

室内で育てるぶんには大きな害虫はつきにくいですが、クモの仲間である『ハダニ』は風に乗って室内に侵入します。

葉裏に潜んで葉緑素を吸い、最後には植物全体をしおれさせてしまう厄介者ですが、『水が嫌い』という弱点があるので、こまめに葉水を行いましょう。

特に、日当たりがよい場所を好み、乾燥に強い観葉植物はハダニの標的になりやすいので要注意です。

水やりのポイント

植物に必要不可欠な『水』ですが、水やりで枯れてしまうケースもあるのを知っていますか?よくない水やりのパターンを例に挙げながら、ポイントを分かりやすく解説します。

水のあげすぎは枯れる原因に

園芸初心者に多いのが水のあげすぎによるトラブルです。

前述した通り、水やりには時期ごとに適切なタイミングと量がありますが、これを守らないと土が常に湿った状態になり、根腐れやカビが発生する原因になります。

  • 水やりをしているのに元気がない
  • 葉が黄色く変化している
  • 茎や幹がグニャグニャしている
  • 土から腐敗臭がある
  • コバエが発生する

以上のサインがあれば、根腐れが進行している可能性は大きいです。水やりを控え、適切な応急処置をとりましょう。

受け皿の水は毎回捨てよう

水やりをするたびに、受け皿にはたっぷりの水が溜まります。溜まり水は時間が経つと雑菌や害虫が集まる原因になるのですぐに捨ててください。

また、受け皿の水で通気性が低下し、鉢の中は常に過湿状態です。根に酸素が行き渡らず、やがて腐れてしまうでしょう。

旅行や出張など長期不在時は対策を

旅行や出張などで2~3日家を留守にする際は、出かける前にいつもよりも多めに水を与えてあげましょう。乾燥に強い観葉植物であれば数日間水やりをしなくても枯れることはないでしょう。

日当たりのよい場所は、土中の水分が蒸発しやすいので、不在時は窓から鉢を離しておくのがベターです。土の水分が飛ばない工夫としては以下の方法も有効です。

  • 湿気が多い場所に置く(バスルームなど)
  • 赤玉土や水苔を入れて保水性を高める
  • ビニールのマルチング材で土部分を覆う
  • 鉢の底に濡れタオルを敷き、底面から給水する

不在時も安心のグッズやサービス

旅行や出張が長引き、不在日が1週間近く続くと、乾燥に弱い観葉植物は元気がなくなってくるかもしれません。長期不在時の水やりをサポートするお役立ちグッズやサービスを紹介します。

自動植木吸水器 Blumat

『Blumat(ブルマット)』は『毛細管現象』を活用したオーストリア製の自動給水器です。

セラミック状の棒を土に挿し、ホース部分を水の入った容器に入れておくと、水がホースの中を通って土に流れ込む仕組みになっています。

1本で20~25cmの範囲に水を供給できるので、小~中型の鉢の場合は1本で十分でしょう。長期不在が続くときは、容器の水量を増やすことで対応できます。

容器はどのようなものでも構いませんが、蒸発を防ぐために、口の狭いペットボトルなどを使うのがよいでしょう。

  • 商品名:Blumat(ブルマット)
  • 価格:4,711円(税込)
  • Amazon:商品ページ

鉢植簡易給水器 給水番

給水番は、Blumat同様『毛細血管現象』を活用した日本製の自動給水器で、給水芯とキャップがセットになっています。使用済みのペットボトルに水を入れて給水する仕組みで、自然の雨水のように1滴ずつ水が出てくるのが特長です。

給水量の目安は60分間に約120滴で、1日では約50〜100ccになります。2ⅼボトルを使えば、約4~5日間給水し続けられるので、長期不在も心配無用です。

  • 商品名:鉢植簡易給水器 給水番(3キャップ4本)
  • 価格:1,566円(税込)
  • Amazon:商品ページ

こちらの記事ではほかの自動水やりグッズについてもご紹介しています。長期で不在にする予定がある方はぜひチェックしてみてくださいね。

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