観葉植物の植え替え業者はある?プロが代行してくれるサービス内容
観葉植物を美しく育てるには『植え替え』が必要です。植え替えに適した時期や土の選び方を知り、植物にとって快適な環境を作りましょう。忙しい時など自分で植え替えができないときは、業者に代行を依頼するという手段もあります。業者を選ぶ際は料金やサービス内容を細かく確認しましょう。
観葉植物の植え替えポイント
植え替えは鉢の交換は、植物にとって少なからずストレスになります。方法が適切でないと枯れてしまうケースもあるでしょう。
植え替え時の注意点はたくさんありますが、中でも『時期』と『土の選び方』の2つは必ず考慮しなければなりません。
どのようなことなのか、詳しく見ていきましょう。
適した時期に植え替える
観葉植物の植え替えには適した時期があり、1年中いつでも植え替えをしていいわけではありません。植物には、成長のスピードが速くなる『生育期』と成長が緩慢になる『休眠期』があります。
植え替えは、植物が元気に成長する『生育期』に行うのが好ましいでしょう。植え替え後でも根が張りやすく、植物にストレスがかかりにくいためです。
生育期は品種によって異なりますが、多くは5~9月中旬頃までとされています。休眠期である冬に植え替えすると、根が張らずに枯れてしまう可能性もあるでしょう。
土や肥料の種類に気を付ける
植え替えのときは、もとの古い土を使わずに新たな土を入れるのが基本です。その際は、観葉植物に適した土や肥料を選びましょう。
腐葉土や赤玉土、バーミキュライトなどをブレンドして品種に応じたオリジナル用土をつくるのが理想です。しかし、ブレンド方法が分からない初心者や、手間がかかるという人は市販の『観葉植物用土』を使いましょう。
観葉植物用土には、植物の成長に欠かせない窒素(N)・カリウム(K)・リン(P)がバランスよく含まれており、肥料を加える必要はありません。
また、自分でブレンドした土に肥料を混ぜ込む場合は、遅効性または緩効性タイプの肥料を選んでください。このタイプの肥料は徐々に成分が溶け出し、効果が長続きします。
自分で植え替えるのは難しい?
家庭用の小・中型の観葉植物であれば、植え替えはさほど難しくはありません。ただし、直根に傷をつけてしまったり、根に劣化した土がたくさんついていたりすると、植え替えをした意味がなくなってしまいます。
初めて植え替えする人にとって、不安な作業かもしれません。以下の手順を守れば、失敗なくできます。植え替えのポイントと手順を確認していきましょう。
植え替えの手順をチェック
植え替え日は、気温が20℃以上ある天気のよい日を選びましょう。用意するのは、一回り大きな鉢・シャベル・土入れ・鉢底ネット・鉢底石・ブレンド土・土を押し込む棒・じょうろなどです。
植え替えのは以下の順番で行います。
- 古い鉢から根を抜き、根の整理をする
- 土を準備し、植木鉢にネットや石を入れる
- 新しい鉢に植物を植え替える
- 水やり
根の整理
古い鉢から観葉植物を抜き、古い土を払います。黒ずんだひげ根はハサミでカットし、絡んだ根を優しく整理していきましょう。直根はくれぐれも傷をつけないように注意してください。
土を落とさずそのまま入れ替える人がいますが、古い土は栄養分がなく、カビで汚染されている可能性があります。使いまわすのは控えましょう。
土やネットの準備
鉢底にはネットと排水性をよくするための軽石を敷き詰めます。底穴から土の流出を防ぐ目的もあるので、ネットと軽石は用意してください。軽石は鉢の1/5〜1/6程度を目安にしましょう。ネットが動くときは、最初に針金で固定しておくと楽です。
土はあらかじめブレンドし、すぐに使えるようにしておきます。同じ土のかたまりができないように、空気を含ませながらまんべんなく混ぜていきましょう。
新しい鉢に土と植物を入れる
土入れを使い、新しい鉢に土を少しずつ入れていきます。シャベルや棒などで、観葉植物のおおよその高さを測り、どのくらいの深さに植えるかをチェックしておくといいでしょう。
植物を入れた後は、棒で軽く押し込みながら、隙間なく土が入るようにします。植物がぐらつかなくなるまで、土を足していきましょう。
植え替え完了後は水やりを行います。植え替え後の根は鉢の下の方にしかありませんので、根に行き渡るように、たっぷりと与えましょう。植え替え後の株はダメージを受けているので、しばらく明るい日陰で養生させてください。
植え替えずに放置すると枯れることも
植え替えのタイミングは植物ごとに異なりますが、通常は1~2年に1回の植え替えは必要です。植物の『植え替えサイン』を見逃してしまうと、どうなってしまうのでしょうか?詳しく見ていきます。
根が張り、成長を阻害
植物の成長に伴い、土の中には根がどんどん張り巡らされていきます。鉢の中にぎゅうぎゅうに根が張った状態を『根詰まり』といい、放置しておくと、成長が阻害されてしまいます。株を弱らせ、枯れる原因になるので要注意です。
水、栄養不足になりやすい
植え替えをせず、根詰まりが起こると、根から水・養分・酸素が上手く吸収されません。
本来ならば、土と土の間には水を溜め込んだり、空気を通したりするための小さな隙間があります。しかし、根がぎゅうぎゅうになってしまうと、この隙間が押しつぶされて土の役割が果たせなくなるのです。
水を与えれば吸収せず、逆に多く与えれば根腐れするという状況に陥ります。
鉢の底まで根が出ていたら植え替えサイン
観葉植物を育てていれば、必ず植え替えのタイミングは訪れます。特に、生命力が旺盛で樹勢があるものは根の伸びも早いでしょう。
最も分かりやすいのが、根が新たなスペースを求め、鉢の底まで伸びてきている場合です。他には、以下のような『植え替えサイン』が見られます。
- 土の表面が盛り上がっている
- 植木鉢が倒れやすい
- 水の染み込みが悪い
- 下葉が黄色く枯れてきた
- 葉の色ツヤが悪い
根詰まりのサインが出たら、1~2年に1回に限らず、早めに植え替えをしましょう。
こんなときは業者に依頼すると便利
観葉植物の植え替えは、専門業者に依頼することも可能です。業者におまかせするメリットや、自分での植え替えを避けたほうがよいシチュエーションを考えてみましょう。
忙しい、植え替える鉢の数が多い
植え替えは植物の成長に合わせて行うため、鉢が多い場合は、時間と手間がかかります。品種に適した土や肥料の選定は、初心者にとってはやや難しく感じるかもしれません。