MENU

アマリリスとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

球根植物は、土中が生育適温になると自身に蓄えた養水分で発根や発芽を始めます。発根前や発根初期に過湿にあたると球根が腐敗したり、酸素不足による根の傷みが起こったりします。植えつけ直後に水やりをした後は、葉や蕾が伸びてくるまでは控えましょう。また、葉が枯れた後に球根の場所がわかるように、庭植えの場合はラベルをたてておくのがおすすめです。

肥料と水やり

肥料 アマリリスを植え付ける際に施肥を行うと、根を傷める場合があります。初めは肥料を与えずに栽培をスタートさせ、葉が出始めたら緩効性の化成肥料を施しましょう。球根の生育と花付きをよくするには、チッソ5-リン酸10-カリウム10の肥料が適しています。また、花後は球根を太らせるためにカリウム分が多い液体肥料を施肥します。

水やり 葉や蕾が伸びてきた鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。葉が枯れ始めたら水やりは徐々に控え、冬は与えません。庭植えの場合は水やりは行わず、降雨にまかせます。

植え替えや鉢替え

アマリリスの植え替えの適期は、春サクラの花が散る頃です

鉢植えのアマリリスは、1~2年に1回の割合で植え替えを行います。冬に水を与えなくても根が生きていることが多いため、植え替え作業の際は根を切ったり傷めたりしないように注意しましょう。根が鉢いっぱいにまわっているようなときは、ひと回り大きなものに鉢替えをしてください。用土や手順は、植え付けと同様に行います。

庭植えのアマリリスの場合は、3~4年ごとに植え替えると生育がよくなります。鉢植えと同じく掘り上げる際は球根や根を傷めないように注意し、植え付けと同じ手順で植え替えてください。

また、植え替え時に子球ができている場合があります。そのまま植え替えると子球に栄養を取られて親球の花付きが悪くなることもあるので、分球してから植え付けましょう。

気を付けたい病害虫

アマリリスは、長雨にあたると赤斑病にかかることがあります。赤斑病は葉や花茎に赤褐色の不規則な斑点を生じるもので、盛夏を除いた4~10月に多く発生します。赤斑病を生じたらすべての被害部分を除去し、薬剤を使用してください。また、赤斑病が球根に生じた場合は育たないので破棄します。赤斑病の予防には、通風や肥料不足の改善、葉に水をかけないことなどが有効です。降雨を防げない庭植えの場合は、特に注意しましょう。

注意したい害虫は、ダニ類とナメクジです。ダニ類は、高温乾燥期にアカダニなどが葉裏に発生することがあります。発生を見つけたら、初期のうちに駆除しましょう。また、蕾などにナメクジの食害が発生した場合には、見つけ次第駆除するか、専用の駆除剤を用います。

アマリリスの増やし方

アマリリスは分球で増やせます。しかし、なかなか増えないため分球するのを気長に待つ必要があります。鱗片を使った鱗片ざしも行えますが、初心者には難しく避ける方が無難です。植え替えの際に子球ができていたら、分球して増やしましょう。

分球する際は、球根の土を優しく落としながら丁寧に根をほどき親球から子球を分けます。堅くて割れない場合には、消毒したハサミを使って分けてください。分けた球根は、それぞれ植え付けましょう。

アマリリスと同じ科の花

アマリリスと同じ科の花

アマリリスと同じくヒガンバナ科に属する植物は、約79属2100種類が存在します。今回はその中から、アリウム・ギガンチウムとハナニラ、ヒガンバナの3種類を紹介します。

アリウム・ギガンチウム

アリウムはネギ属の球根花です。別名をハナネギとも呼ばれ、姿や大きさ、花色など多くの種類があります。ギガンチウムは大型アリウムの代表的な存在として知られ、花壇などのほか切り花にも利用されています。草丈は100~120cmほど、長い花茎の先端に直径10~18cmほどの丸い花序を付け、紫色の小花が集まってポンポンのように咲きます。中央アジアが原産です。

ハナニラ

ハナニラは、ヒガンバナ科のネギ亜科ハナニラ属に分類される多年草です。アルゼンチンが原産で、日本には明治時代に観賞用として導入されました。線形の葉にはニラのようなニオイがあり、青みを帯びた白い花は甘い香りを放ちます。星形をした花の大きさは5cmほどで、花後は蒴果(サヤが裂けて種が飛び散る形態の果実)がつきます。食用のニラとは違い有毒で、誤って口にすると激しい下痢を引き起こす可能性があります。

ヒガンバナ

ヒガンバナは、ヒガンバナ属に分類される球根植物で、中国が原産です。秋の彼岸の頃に、道端や田んぼのあぜなどに群生する風景がよく見られます。草丈30~50cmで、長さ約4cm、幅5mm程度の花びら6~7枚を放射状に咲かせます。「葉見ず花見ず」といわれ、花が咲いている間は葉がつかず、花が枯れた後に伸びてくるのが特徴的です。花色は、赤や白、黄、ピンク、オレンジなどがあります。日本に自生しているヒガンバナは3倍体(染色体を3つ1組で持つ個体。通常は2つ1組。)で種ができません。マンジュシャゲやテンガイバナの別名のほか、園芸店などでは学名からリコリスと呼ばれています。

まとめ

中南米が原産のアマリリスは、ユリに似た華やかな花を咲かせる球根植物です。数多くの品種があり鉢植えも庭植えもできるので、好みの花を見つけて育ててみましょう。栽培する際は水はけや日あたりに注意し、鉢植えは1~2年ごと、庭植えでは3~4年ごとに植え替えましょう。増やしたいときは、分球を待つのがおすすめです。

1 2
よかったらシェアしてね!