書き方をマスターしよう!胡蝶蘭の立札事例集とマナー
胡蝶蘭を贈る時に書かせない「立札」。「送り主や贈り先の相手名が分かれば良い」と思っていませんか?立札にもシーンによってそれぞれの書き方やマナーがあり、また立札一つで受け取り側の印象が左右されることもあります。胡蝶蘭ギフトのポイントとなる立札の書き方やマナーをしっかり抑えておきましょう!
胡蝶蘭の贈り物に必要な立札
開店祝いなどのお祝いで胡蝶蘭が並んでいるシーンを見かけたとき、必ず立札が付いていますよね。胡蝶蘭を贈るときには立札を付けることがマナーです。立札の役割や種類、サイズをご紹介します。
胡蝶蘭の立札の役割
胡蝶蘭の立札は「誰から贈られたものなのか?」を明確にするために立てられます。そのため、胡蝶蘭の立札には主に贈り主の名前が記載されていますよね。とくにビジネスの場面では、胡蝶蘭を贈る相手に対するアピールにもなります。
また、開店祝いなどで贈られた胡蝶蘭は多くの人が目にしたり、集まったりする場所に飾られる場合、周囲の人たちに対しても贈り主の存在をアピールすることができ、知名度をあげるよい機会にもなります。
立札には「木札」「紙札」の二種類がある
立札の種類には、木板でできた「木札」と厚紙でできた「紙札」があります。最近では紙製の札に木目柄のシートを貼った木目調のものもあるようです。木札は一般的にビジネスシーンで贈る胡蝶蘭に使われます。紙札と比べて見栄えも良く、高級感があります。紙札は木札よりもカジュアルな印象なので、友人など親しい相手に贈る場合はこちらの方が良いかもしれません。贈るシーンに合った木札を選びましょう。
立札に決まったサイズはある?胡蝶蘭のサイズに合った立札を選ぼう
立札には決まったサイズはありません。名刺くらいの小さなサイズから高さ50cm以上の大きなサイズのものがあり、紙札は小さめのサイズが多く、高さが大きくなるにつれて木札が使われます。立札も胡蝶蘭の見栄えを左右する大切なものですので、立札のサイズは贈る胡蝶蘭の大きさに合わせて選びましょう。
胡蝶蘭の立札、基本の共通マナー
お祝いごとからお悔やみまで、さまざまなシーンに贈られる胡蝶蘭ですが、立札を立てるときの基本的なマナーをご紹介します。
縦書き、横書きはどう選ぶ?
立札は縦書きでも横書きでもどちらでも構いません。ただし、ビジネスシーンやフォーマルな場面では縦書きが一般的です。贈り主や贈り先の名前に片仮名やアルファベットが含まれる場合は、横書きを選んでもマナー違反ではありません。贈るシーンや好みに合わせて選びましょう。
立札に書く基本の内容
立札には贈り主、贈り先のほかに、頭書きや表書きと呼ばれる飾り文字を記入します。基本的に飾り文字は赤字で、贈り主と贈り先の情報は黒字で書きます。お悔やみの場合は飾り文字も黒字で書くのがマナーですので、赤字にしないよう注意してくださいね。
縦書きの場合
右側 贈り先名(会社名と代表者名) 中央上部または右側 「祝」や「開店御祝」などの飾り文字 左側 贈り主名(会社名と代表者名)
横書きの場合
上側 贈り先名(会社名と代表者名) 中央 「祝」や「開店御祝」などの飾り文字 下側 贈り主名(会社名と代表者名)
立札に連名はOK?連名の立札の書き方は?
部署や複数人から胡蝶蘭を贈る場合、立札も連名で記入することができます。部署や団体など人数が多い場合、贈り主名には会社名や部署名、団体名を正式名称で記入し、最後に「一同」を付けましょう。「一同」を使わず、個人名の連名で記入することもできますが、人数が多ければ多いほど名前が小さくなってしまうので人数が多い場合は注意が必要です。
何名くらいなら記入することができるか、花屋さんに相談してみてくださいね。個人名の連名で記入する際には、肩書きや役職が上の人の名前を最初に書きます。縦書きであれば右側から、横書きであれば上側から書くようにしましょう。
何を強調したいかで変わる!胡蝶蘭の立札の書き方
立札は贈り主を強調したい場合と受取人を強調したい場合とで、書き方が変わります。それぞれの書き方をご紹介します。
送り主を強調したい場合の立札の書き方
贈り主を強調したい場合、贈り先名の記入は省略します。「御祝」などの飾り文字と、贈り主名のみを記入します。贈り主の会社名と代表者名を正式名称で記入することが基本です。
ただし会社名が長すぎたり、全体のバランスが良くない場合は(株)などの省略文字を使うこともあります。贈り先名を記入しないことで贈り主が強調され、たくさんの胡蝶蘭が並んだときに周囲の人たちや贈り先にアピールすることができます。
受取人を強調したい場合の立札の書き方
受取人を強調したい場合、贈り先名を省略せずに記入します。たとえば就任祝いや昇進祝いに胡蝶蘭を贈る場合、個人宛ての贈り物になるので誰に対して贈るお祝いなのかを明確にする必要があります。
贈り先名を省略してしまうと、他の人の就任祝いに届いたお花と並べられた場合に誰に対するお祝いなのかもわからず、本人が気付かない事態も起こり得るでしょう。就任祝いや昇進祝いのほか、開店祝いや公演祝いなど受取人を明確にしたい贈り物の場合は贈り先名を忘れずに記入しましょう。
【お祝い】胡蝶蘭を贈るシーン別立札の事例見本集
立札の基本的な形式は飾り文字を「祝」とし、贈り主名(法人であれば会社名)のみを記入します。お祝いの場面であれば、どのお祝いにも使える形式です。立札に記入する内容はシンプルですが、お祝いごとのシーンに合わせた飾り文字を選択すると、よりわかりやすい立札になります。胡蝶蘭を贈るシーン別におすすめ立札の書き方、飾り文字の例をご紹介します。
「移転祝い」「引っ越し祝い」の胡蝶蘭の立札の場合
移転祝いや引っ越し祝いの場合、基本的には贈り主名、贈り先名の両方を記入しますが、贈り主のみを記入した立札も人気です。贈り主の会社名と代表者名の長さが同じくらいの場合は、飾り文字を「祝」や「御祝」として、立札の中心に贈り主名を記入するとバランス良くまとまります。
飾り文字の例 移転祝い → 移転御祝 祝 移転 祝 御移転 引っ越し祝い → 移転御祝 祝 引越し 祝 御引越し
「開店祝い」「開業祝い」の胡蝶蘭の立札の場合
開店祝いや開業祝いの場合、贈り主名と贈り先名の両方を記入します。お店に訪れたお客様に自社をアピールすることもできますし、贈り先名も記入することで受け取った相手も新しい店名をお客様に認識してもらうことができます。
とくに新装開店のお祝いにぴったりの立札ですね。開店や開業の文字をあえて記入しない場合は、飾り文字を「祝」とします。開店祝い、開業祝いに共通して使える形式のすっきりした立札になります。そのほか、開院祝いにも使用できる形式です。また、重要な取引先に贈る場合は、贈り主名を社長と副社長、会長と社長などの連名で立札に記入して贈ることも多いようです。
飾り文字の例 開店祝い → 開店御祝 祝 御開店 祝 新装開店 開業祝い → 開業御祝 祝 ご開業 祝 開業
「就任祝い」の胡蝶蘭の立札の場合
就任祝いの場合は誰宛てのお祝いかがわかるように、贈り主名、贈り先名の両方を記入することをおすすめします。贈り主名のみを記入した立札を選ぶことができますが、同じ時期に複数の人が就任祝いを贈られている状況が予想される場合、贈り先名の記入がないと誰宛てのお祝いなのかわからなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。また、就任した役職を飾り文字に入れることで、戦略的なお祝いをアピールできるでしょう。