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観葉植物につく白い虫の種類を解説。駆除の仕方と予防方法もご紹介

トビムシは土壌の分解を促す益虫として知られて、観葉植物に害を与えるわけではありません。しかし多くの場合、数匹ではなく大量発生するので不快感を与えます。

特に室内に置いてある観葉植物なら、いくら益虫とは言え早急に対処したくなるものです。まずは、トビムシの見分け方から見ていきましょう。

白や黒など色はさまざまで見分けにくい

トビムシの色は、白色とは限りません。他にも、黒色・緑色・紅色などのトビムシがいるので、最初は見分けるのが難しいでしょう。

有機物を好むので、腐葉土や堆肥などを使用している場合、発生しやすいようです。またトビムシは1匹いれば、ほぼ確実に他にも発生していると言われています。見つけた場合は、周辺の植物もチェックしてみましょう。

名前の通り、土の表面を飛ぶ特徴がある

トビムシは、その名の通り土の表面をピョンピョン飛び跳ねる習性があります。ジメジメした湿気の多い場所を好むので、特に梅雨の時期は大量発生しやすいです。

コナカイガラムシ同様、繁殖力が高いので、見つけたらすぐに駆除することをおすすめします。さらに再発しないよう、予防策をとることも大切です。

キンチョールで対処

トビムシは、家庭用殺虫剤『キンチョール』を使って対処できます。発生したトビムシに向かって噴射するのはもちろん、土や鉢にも吹きかけましょう。この方法が、最も手っ取り早く駆除できます。

さらにトビムシの予防には、『観葉植物を風通しの良い場所に置く』『受け皿の水はこまめに捨てる』『有機肥料は控える』ことがポイントです。

腐った木材もトビムシの発生源になりやすいので、木製の鉢に入れている場合は腐らないよう注意してください。

コナジラミの特徴と対策

発生すると厄介なのが『コナジラミ』という害虫です。凄まじい繁殖力をもっているので、1度発生すると大量のコナジラミが観葉植物の周りを飛び回ることになります。

コナジラミの種類は1,550以上と言われますが、なかでも観葉植物につきやすいのはタバココナジラミ・オンシツコナジラミ・ミカンコナジラミです。どのコナジラミも活動時期には変わりがなく、春〜秋の温かい時期に発生しやすくなります。

新葉には成虫と卵、次葉には幼虫、次々葉には蛹と順序良く寄生する傾向があります。成虫は2mm程の白いハエのような見た目なので、分かりやすいでしょう。

すす病、ウイルスなど被害を及ぼす害虫

コナジラミは、『すす病』の原因にもなります。すす病とは、植物にすす病菌が繁殖して発症する病気です。

すす病という名前の通り、発症するとすすに覆われたような状態になります。コナジラミの活動時期と同じ、暖かい季節に発症する確率が高いです。

また、コナジラミはウイルスを運んできてしまうことがあります。そのため、被害が拡大しやすいのです。見つけた場合は、すぐに駆除しましょう。

汁を吸って葉を変色させる

コナジラミは、葉の裏側に住み着いて汁を吸います。その結果、葉の葉緑素が抜けて、色が白っぽく変色するのです。

観葉植物はどんどん弱くなり、最悪の場合枯れてしまいます。被害を進行させないよう、早期発見・早期駆除が重要です。葉の見た目が少しでも変化した場合は、コナジラミを疑ってみましょう。

薬剤や粘着トラップで駆除

殺虫スプレーなどの薬剤を使って除去する場合、成虫には効いても卵には効かないというケースがあります。そのため、1度で済まさず繰り返し散布するのが重要です。

また、粘着トラップという方法もあります。害虫駆除用に作られた粘着板を置いて、コナジラミを誘い出して捕まえるのです。害虫が好む色に着色されているので誘引効果は高く、1度に大量捕獲できるのがメリットです。

コナジラミは、夜になると葉の先端付近の裏側に集まって動かなくなる習性があります。このタイミングを狙うと、効率的に駆除できるでしょう。

害虫がつきにくい環境とは

害虫は1度駆除しても、その後しっかり予防しておかなければ、再発する可能性は十分にあります。そのため、日頃から『害虫がつきにくい環境』を整えておくことが大切です。

予防のキーワードは『清潔な環境』と『風通しの良い場所』です。まずは、清潔な環境について詳しく解説します。

清潔な環境

観葉植物に虫がつくのは、そこが虫にとって居心地の良い環境だからです。つまり、虫を寄せ付けないためには、その環境を改善すれば良いということになります。

ポイントは、『葉と土』です。葉にゴミやほこりがついていたらきれいに拭き取り、枯れ葉は早めに除去しましょう。そして、腐葉土や有機肥料は虫の発生源になるので、土の表面には無機質の土を使い、肥料は化学肥料がおすすめです。

また、日陰を好む観葉植物でも、たまには日光浴をさせると良いでしょう。光合成が促されて葉がいきいきとするうえ、虫がつきにくくなります。

受け皿の水に注意

水が溜まった受け皿は、『チョウバエ』など害虫の発生源になります。水やりをした後、受け皿に残った水は必ず捨てるようにしましょう。

また、受け皿についた水垢もしっかり拭き取ることで、より高い予防効果が期待できます。大きな観葉植物で受け皿を動かせない場合は、長めのスポイトなどで吸い取ると良いでしょう。

風通しの良い場所

害虫は、ジメジメとした湿気の多い場所を好みます。そのため、観葉植物は風通しの良い場所に置いた方が、虫はつきにくくなります

時々日光に当てて、土を乾燥させるのも良いでしょう。枝葉が茂っている場合は、剪定すると風通しが良くなります。

また、梅雨の時期は湿気が多くなるので要注意です。晴れた日に窓を開けて換気するなど、工夫するようにしましょう。

こんな対策方法もある

観葉植物に白い虫がつかないようにするには、他にも対策があります。どれも簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてください。

まずは、撒くだけでOKの予防剤について解説します。最初に撒いておくだけで、長期的に害虫を防げるので、手間いらずのうれしいアイテムです。

撒くだけでOKの予防剤を使う

『アースガーデン スターガード粒剤器具セット 150g』は、害虫を長期的に予防できる殺虫剤です。アブラムシ類やコナジラミ類を予防する場合は、成育期に撒く必要があります。

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