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観葉植物の植え替え方法を解説。失敗しないためのポイントとは

また、放置するとサビが生じるので、使用後のケアも怠らないようにしてください。その他、枝や棘で手が傷つくのを防ぐために、軍手も用意しておくと便利です。

植え替えを行う新しい鉢の選び方

植え替えをする場合、新しい鉢を用意する必要があります。大きさや素材はどんなものを選べばいいのでしょうか。

ここでは、鉢選びのコツについて具体的に見ていきます。

サイズは一回り大きいものを

植え替えをするときに用意する新しい鉢は、現在のものよりも一回り大きなものにしましょう。たとえば、今使っている鉢が3号なら、4号を用意します。一回り大きめの鉢を用意することで、余裕をもって根が成長します。

そして、ここで忘れがちなのが、新しい受け皿です。一部の鉢は、受け皿と鉢がばらばらに販売されています。セットで販売されていないときは、忘れずに用意しましょう。

鉢が大きすぎると枯れる原因に

せっかく植え替えをするのだからと、植物の根に対してかなり大きなサイズの鉢を選ぼうとする人もいるかもしれません。

しかし、鉢が大きすぎると水やりをした際に土に水がたまりやすく、長時間じめじめした状態を引き起こしてしまいます。そうなると根腐れの原因となりますので、大きすぎる鉢はおすすめできません。

『大は小を兼ねる』という言葉は、植え替えには当てはまらないのです。大きさにあった鉢を選びましょう。

大きくしたくない場合は?

観葉植物が育ちすぎて、これ以上大きくしたくないという場合もあります。そんなときは、植え替えの際に幹や茎を切り、剪定をしてあげることで観葉植物のサイズを調整できます。

また、このとき、根の整理をしてあげるのも大切です。明らかに古い根や腐りかけている根などは、慎重に切除しましょう。根が整理されれば、今までの鉢でも元気に育ちます。

植物に合ったデザイン選びを楽しもう

せっかく植え替えをするのなら、鉢選びを楽しみたいものです。鉢の種類は豊富にありますので、部屋のイメージに合わせて選びましょう。インテリア性を高めるには、観葉植物の樹形に合った鉢を選ぶのがポイントです。

パキラやフィカス・ベンジャミンのような、葉のボリュームに対して幹がくびれているシルエットの植物を例に挙げてみます。この場合、幹を中心に上部と下部の安定を図る鉢を選ぶと失敗しづらいです。

葉のボリュームに対して鉢が小さいと、アンバランスに見えます。見ていて不安な気持ちになるかもしれません。葉に対して釣り合うような、どっしりとした『エッグ型』や『キューブ型』の鉢がぴったりでしょう。

植え替え方法

植え替えに必要なアイテムを揃えたら、実際に植え替えをしていきます。植え替えは、天気が良く暖かいといった、観葉植物にとって良い気候のときに行うのがおすすめです。

根をほぐす

まず、根を鉢からていねいに抜き取ります。このとき、根が抜けにくいからといって、無理やり力を入れて引っこ抜いてしまうと、根が傷ついてしまいます。

引き抜きにくい場合は、鉢の外側をスコップなどで軽く叩くと、鉢と土に隙間ができて引き抜きやすくなることが多いです。鉢底から根がはみ出している状態であれば、そこはていねいに切り取ります。

抜き取ったら、株の底から1/3程度まで根をほぐして枯れてしまった根や古土を取り除きます。もし簡単に根がほぐれる場合は、多めに落として根をきれいな状態にしましょう。

新しい鉢の植え替え準備を行う

株を抜いたら、新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を鉢底から2~3cm程敷き詰めます。そのあとで、用意した観葉植物用の土を敷きます。それから、抜いた株を新しい鉢に入れる作業に移りましょう。

少し難しい作業のように思いますが、大型の観葉植物などでない限りは、ていねいに作業を進めればあまり失敗することもありません。安心して行いましょう。

土と植物を入れる

新しい土の上から株を入れたら、周りにさらに新しい土をどんどん投入していきます。根の間に土が入りきれていない場合も考えられるので、鉢を軽く叩きながら隙間がないように土で埋めていきましょう。

土の高さは、鉢の縁より4cm程下のラインが目安です。植え替えが終わったら少しだけ水やりをしてください。さっと素早く水が引けば、きちんと植え替えできたと思って良いでしょう。

植え替え後はいつも通りで大丈夫?

観葉植物にとって、植え替えはダメージを受ける行為です。したがって、そのあとのお世話がとても大切と言えます。植え替え後のケアを間違えると、最悪のケースでは枯れてしまうこともあるのです。

せっかく植え替えをしたのに、それが原因で枯れてしまったのでは、元も子もありません。植え替え後のケアのポイントを確認していきましょう。

置く場所に気をつける

まず気をつけたいのは、置く場所です。植え替え後の弱っている状態の観葉植物は、直射日光や強い風の当たらない場所に置きましょう。レースのカーテン越しなどの、明るいけれど、ある程度遮光がされた場所が理想です。

直射日光や強風にさらされると、さらにダメージを受けることになります。葉焼けや、株が倒れたりするトラブルを引き起こしかねません。

水やりの仕方

植え替えしてすぐは、根が水を吸えない状態になっています。そのため根腐れしやすく、水をやると枯れてしまう場合があるのです。

水やりは、土が完全に乾いてある程度経ったらするようにしてください。しばらく水やりができない代わりに、こまめに葉水をしてあげると良いでしょう。

植え替えた直後は元気でも、少し時間が経つと、みずみずしさがなくなる場合があります。これは自然なことですので、ここで慌てないようにしてください。「水が足りないのかも」と過度に水を与えてしまうと、それが枯れる原因となってしまうのです。

植え替え直後に肥料を与えない

植え替え直後、観葉植物の根はダメージを受けています。このタイミングで肥料を与えるのは厳禁です。肥料を与えると『肥料焼け』と起こします。肥料焼けとは、肥料の栄養分を十分に吸い上げられず、濃度に負けて根が傷むことです。

こうなると、葉が落ちるなど、株が弱ってしまいます。元気に育てるためには、植え替え後の肥料は控えた方が良いでしょう。

ここまで、観葉植物の一般的な植え替え方法をご紹介しましたが、チャレンジできそうでしょうか。

以下の記事では人気の観葉植物『パキラ』の植え替え方法をご紹介しています。パキラを育てている方はぜひご覧ください。

自分で植え替えるのが難しいとき

植え替えに必要なものや、その手順を説明しましたが、なかなか自分でするには、ハードルが高いと感じる人もいるでしょう。

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