観葉植物に白い粉がつく原因とは?早めの対処で手遅れを防ごう
ユッカの害虫、病気対策
別名『青年の木』と呼ばれる『ユッカ』は、太い幹と上方向に勢いよく伸ばしたは葉が、力強さを感じさせます。スタイリッシュな雰囲気を醸し出し、インテリアとしても好まれる観葉植物です。
ユッカは日光を好む品種ですので、明るい日陰で育てましょう。適度に日光を当てると、葉付きも良くなります。総じて育てやすい品種です。
炭疽病予防としてこまめに剪定を
ユッカは、育てやすい観葉植物ではありますが、害虫や病気の対策として、適度な日当たりと風通しが大切です。風通しを良くするためには、適宜剪定を行います。剪定をする季節は、観葉植物の成長時期と言われる5〜6月が最適でしょう。
ユッカの病気で注意したいのが、葉に黒い斑点ができ、しまいには葉全体が変色して枯れていってしまう『炭疽病(たんそびょう)』です。
この炭疽病は、うどんこ病同様、カビが原因で起こります。カビの胞子は風で蔓延しやすく、周囲の葉どころか、室内の別の観葉植物にも簡単に伝染してしまいます。症状を見つけたら、病気に置かされている葉を切り落とすなど、早めに対策することが大切です。
害虫が気になる場合はオルトラン粒剤で予防
丈夫なユッカにも、アブラムシやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。ユッカに害虫がついているのを見つけたら、『オルトラン粒剤』という薬剤で駆除しましょう。
持続時間が長いため、駆除した後もしばらくの間は、再発防止の効果があります。
ポトスの害虫、病気対策
爽やかな緑の生い茂る『ポトス』は、ナチュラルな雰囲気が人気の観葉植物です。
ポトスは大変丈夫で育てやすいことでも知られています。しかし、日の当たらないじめじめした環境に置いておくと、害虫が発生したり病気になったりするのです。
葉水を与えよう
ポトスは害虫のつきにくい植物です。しかし、あまりにも乾燥しすぎた環境に置かれると、コナカイガラムシ・アブラムシ・ハダニ・アブラムシなどが発生する場合があります。
そういった場合の対策として効果的なのは、葉に霧吹きなどで水を吹きかける葉水です。葉がほどよく湿っている状態であれば、害虫の予防にもなります。葉水は葉をいきいきとさせるの効果もあるので、積極的に行いましょう。
pH値を調整して立枯病を予防
はじめは部分的で小さかった病斑が全体に広がり、しまいには枯れてしまう病気を『立枯病(たちがれびょう)』と言います。
原因は、カビの一種である糸状菌です。春になると胞子が飛び散るため、伝染しやすくなります。病気を発見したら、早めに該当する部分を切り落としましょう。
土壌のpH値が高いと病気にかかりやすくなる傾向があります。病気を防ぐには、基本用土に改良用土が混ぜられている園芸用の土を使い、土壌のpH値を調整すると良いでしょう。
まとめ
観葉植物の葉に白っぽい粉のようなものがついていたら、コナカイガラムシなどの害虫が住み着いているか、病気の可能性を疑いましょう。
早期に発見し、対処できれば繁殖を防ぐことにもつながります。そのためには、普段から観葉植物の様子を注意深く観察しておくと良いでしょう。水やりの際がおすすめです。
このほか、カビが原因でなる病気の代表的なものとして、うどんこ病、炭疽病、立枯病があります。これらは薬液の塗布などで繁殖を抑え、予防もできます。病気に冒された葉を早めに摘み取るのも有効な方法です。