プリザーブドフラワーで人気の白い花は?種類や人気デザインのまとめ
豊富なカラーとデザインで人気のあるプリザーブドフラワーの中でも、白のアレンジメントはさまざまなシーンで使われることが多いです。白のアレンジメントの種類や贈られるシーン、人気があるデザインについてまとめました。
プリザーブドフラワーについて知ろう
花の美しさが長持ちするとあって、人気が出ているプリザーブドフラワーですが、プリザーブドフラワーとはどのようなものなのでしょうか。そして、どのような種類があり、どのくらい長持ちするものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
プリザーブドフラワーとは
枯れないお花といわれるプリザーブドフラワーは、生花のような鮮やかさがいつまでも長持ちすることで人気が出てきました。
プリザーブドフラワーの『プリザーブ』とは、英語で『保存する』という意味です。花の美しい状態がそのまま保存できるということで、その名がつけられました。
プリザーブドフラワーが誕生したのはヨーロッパです。綺麗な生花を長持ちさせる方法として開発された技術は、フラワーアレンジメントの可能性を広げました。今では海を渡った日本でも、人気の花材として愛好家が増えています。
種類や寿命
プリザーブドフラワーのアレンジメントでよく見かける花は、バラやアジサイ、カーネーションではないでしょうか。その他、デンファレやデルフィニューム、ピンポンマム、ガーベラ、ジャスミンなども人気があります。
プリザーブドフラワーで使われるグリーンには、レモンリーフ、ユーカリ、バラのリーフ、ワイヤープランツなどがあります。
プリザーブドフラワーは、湿気に弱いのが特徴です。湿気の少ないヨーロッパでは10年以上持つ場合もありますが、湿気の多い日本では約2~3年が美しく観賞できる期間といわれています。
プリザーブドフラワーの作り方
プリザーブドフラワーは、道具と材料が揃っていれば、自分で作ることもできます。プリザーブドフラワーの加工法や、必要な道具と材料、加工手順についてまとめました。
どのような加工がされているのか
プリザーブドフラワーは、花が美しい状態で摘み取ることから始まります。
そして脱水と脱色です。摘み取った花をメタノール・エタノールなどの低級アルコールを主成分とする液に浸して、花の水分を脱きます。
次に着色の工程です。色のついた不揮発性の有機溶剤を使って色をつけ、乾燥させます。
これらの加工によって、ドライフラワーにはないみずみずしさと、鮮やかな色合いのあるプリザーブドフラワーが完成します。
自分で作る際に準備するもの
プリザーブドフラワーを自宅で手作りするには、以下のものを準備しましょう。
- 花用のハサミ
- 消毒用エタノール
- 精製グリセリン
- ゴム手袋
- 万年筆やプリンターのインク
- ピンセット
- 蓋つきの密封容器
- アルミホイル
- 乾燥剤
消毒用のエタノールと精製グリセリンを使いますので、手がかぶれないようにゴム手袋があると良いでしょう。これらはドラッグストアで購入できます。
花の着色には、万年筆のインクやプリンターのインクが使えますが、絵の具は使えません。
花を溶剤に入れる時にはピンセットを使いましょう。きれいに脱水、着色させるために、蓋つきの密封容器、落とし蓋としてアルミホイルを準備しましょう。
花を乾燥させるために、乾燥剤が必要です。お菓子の袋に入っているシリカゲルでも代用できます。
手順
茎を2~3cm残し、茎をカットします。茎を潰さないことと、断面が斜めになるよう切りましょう。その後、30分ほど水に挿しておきます。
花全体が浸かるよう、密封容器に消毒用エタノールを入れます。花が浮いたらアルミホイルで落とし蓋をして沈めましょう。容器の蓋も閉めて1日以上置きます。
グリセリン2に対し、水を1の割合で混ぜ、インクを数滴入れて容器に入れます。花の茎を容器に挿して、花が水を吸い上げる力で染色します。1日程度、直射日光の当たらない場所に置きましょう。
花が好みの色になったらキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、乾燥剤を入れた密封容器に入れます。日陰に置いて2日ほど乾燥させれば完成です。
白のプリザーブドフラワーの種類
プリザーブドフラワーは、花に着色するため、どんな花でも白のプリザーブドフラワーにできます。
しかし、アレンジメントの中でも白の花材としてよく使われるのが、バラ、カーネーション、アジサイの3種類です。
それぞれの花材がどのように使われているのか、詳しく見ていきましょう。
バラ
バラはプリザーブドフラワーのアレンジメントによく使われる花です。白のバラは色の特徴から雪をイメージさせるため、クリスマスのリースアレンジにも使われます。
モミの木をベースとしたリースに、白いバラをあしらったアレンジメントは、うっすらと雪が積もり始めたホワイトクリスマスのイメージではないでしょうか。
また、白は涼しげな印象を与える色でもあります。籐のバスケットにホワイトベージュのバラがあしらわれたアレンジメントは、華やかさとナチュラルさが両立したアレンジメントです。
バラの周りを、グリーン系の葉っぱや花で囲めば、暑い夏にも爽やかなイメージを与えます。
カーネーション
カーネーションといえば、母の日に贈る花というイメージが強く、赤やピンクをイメージする人が多いのではないでしょうか。明るい色のイメージが強いカーネーションも、白系に加工することでお悔やみでも使われます。
お悔やみの花といえば、菊やハスといった花を思い浮かべる人が多いと思いますが、特徴的な花びらのカーネーションがアレンジメントの中に入ると、ぐっと華やかな印象になります。
白のカーネーションとラベンダーカラーの菊、薄いグリーンのアジサイを合わせたフラワーアレンジメントなら、華やかな中にもしっとりとした趣きがあり、悲しみの場にもふさわしいでしょう。
アジサイ
アジサイは、花びらが小さいため、メインの花と花の間を埋める花として使われることも多いです。しかし、その可愛らしさを活かしたリースなら、アジサイだけでも素敵なアレンジメントになります。
ホワイト系のアジサイのリースなら、お部屋の壁に飾っても素敵ですし、テーブルのセンターに置くこともできます。